
1961年4月12日。ソ連の宇宙船ボストーク1号に乗り込んだユーリ・ガガーリン(ヤロスラフ・ザルニン)は、前人未踏の有人宇宙飛行に挑むため、宇宙へと1人飛び立った。
108分の孤独な旅の中で、ガガーリンは自らの半生を振り返っている。
貧しい農家に生まれ、宇宙を夢見た少年時代。3,000人以上の空軍パイロットの中から選ばれた20人の候補生の1人として厳しい訓練に耐えて、最後の2人になる。そして、世界初の宇宙飛行士に選ばれるまでが描かれている。
素晴らしい伝記映画だった。成功するのはわかっていても、胸の高まりを押さえられなかった。この快挙には全世界が狂喜したし、ガガーリンさんが来日したことも鮮明に覚えている。今とくらべると技術的に進歩途上で、運を天に任せた部分が多かったと思うだけに、ガガーリンの勇気がたたえられて当然だ。
もう一人の宇宙飛行士のゲルマン・チトフが「初めてと二番目とは全然違う」と悔しがっていたが、その後のガガーリンとゲルマンの人生をくらべて、どうだったのか知りたかった。
