金持ち専門のやり手弁護士のハンク・パーマー(ロバート・ダウニー・Jr.)は、一流法科大学を首席で卒業。弁がたち頭も切れて申し分ない男だが、仕事は「金持ちを強引に無罪にする」弁護士だった。
仕事優先で妻との仲も離婚寸前。六歳ぐらいのかわいい娘がいる(この子がとてもよかった。幼い時代のアビゲイル・ブレスリンを思い出した)そんな彼に故郷から母親の訃報が届く。何年も帰っていない故郷での葬式も終えてホッと一息入れたところに、思いがけない出来事が待ち受けていた。
それはハンク・パーマーの父親で、人々から絶大な信頼を寄せられている判事、ジョセフ・パーマー(ロバート・デュヴァル)が殺人事件の容疑者として逮捕されたのだ。
母親の葬儀だから故郷に来たもの、父親とは今まで険悪な状態だった。だが、嫌いな父親でも殺人など犯すはずがないと、弁護を引き受けるが…。
これはシドニーで観た作品だった。内容が深いので理解できなかった部分が多かったが「緊迫感」は伝わり、検事にビリー・ボブ・ソーントンが出て来たので「これは日本公開ありだな」と待ち焦がれていた。
事件は調べれば調べるほど、次々と父親の疑わしい証拠が出てくる。殺された被害者と父との因縁深い関係や父の秘密などが、パーマー一家の確執と共に「えぐられる」ように描かれている。
※この監督さんの『ムーンライト・ドライブ』は、主演はホワキン・フェニックスで映画見始めの15年くらい前に観た。メモ書きに「友だち思いの殺人者なんてステキ」と書いてあった。DVDでもう一度確かめてみたい。