
ソーシャルワーカーのダン・コーエンさんは、iPodを使って認知症の方にヘッドフォンで「思い入れのある音楽」を聴かせれば、その記憶と共に自分の人生、家族のことなどを思い出すのではないかと思いついた。
早速、彼は施設に行き、認知症の94歳の黒人男性ヘンリーに「ゴスペル」を聴かせた。その途端、娘の顔も名前も忘れていた彼は劇的な反応を示した。
題名のパーソナル・ソングの意味は「思い入れのある歌」だ。これを耳元で聴かされた老人たちはみるみる表情が変わる。それを観る私たちの驚きは一人目では信じられず、やっと3人目くらいで「納得」した。普通、日本の病院施設や老人介護施設でやっている「音楽療法」とは違う。
耳元にあてられたiPodから流れる曲や歌は人それぞれ違う。自分にピッタリな曲を聴くとほとんど無表情のお年寄りもパッと目を輝かせて、いろんな問い掛けに答えている。
初期の認知症がなくなったり、身体も動くようになったりと脳の様々な機能が格段に改善される。ボケに対しては「恐れと心配」の毎日のミッキーおばぁだが、いい情報をいただいたドキュメンタリーだった。
ボケる前に自分の聴きたい歌や映画音楽をチョイスして娘たちに伝えておこう!