2014年11月25日

歪んだ顔に光る眼差し 12月13日公開 『幸せのありか』

カチンコ『幸せのありか』マチェイ・ビエブシツァ監督/ポーランド/107分/英題:LIFE FEELS GOOD/12月13日より岩波ホールにて全国順次ロードショー公開、12月20日より名古屋名演小劇場にて公開/http://www.alcine-terran.com/shiawase/

1980年代。ポーランドが民主化に向けて大きく揺れ動いた。知的障害と診断された幼いマテウシュ(カミル・トカチ)は、体にも重度の障害を持ち、家族とのコミュニケーションもままならない状態だった。

しかし、実際の彼は健常者と同じように考え悩み、時には恋もするロマンティックな心を持つ人間だった。医師からは「植物人間」と言われたが、父母の愛情をたっぷり受けて、それなりに幸せな子ども時代だった。

「実話に基づく」と始めに書いてあった。彼の子ども時代は父親が目の中に入れても痛くないほど可愛がっていた。マテウシュも安心しきって父親の言うことなすことを尊敬の眼差しで見つめていた。

この様子を見る限り「植物人間」であるはずもなかったが、父(アルカディウシュ・ヤクビク)の突然の死をさかいに、母親の病、姉の結婚などで家族から邪魔もの扱いになってしまう。いつまでも子どもではなく、成長したマテウシュ(ダヴィド・オドロドニク)は施設に入ることになった。

だからといって彼が特に不幸とは思わなかった。毎週来てくれるお母さん、船乗りになった兄からの手紙、美しいぴかぴか(新しい)看護士マグダ(カタジナ・ザヴァツカ)・・・。

彼の眼差しの先には病院の窓の外にあるいろんな風景や人々の様子が映っていて、その変化もじっと見据えている。そんな彼がはじめて「自分の意志」を伝えられる手段を見つけてから、彼の人生は大きく変化する。それは喜びの連続であるが、「知的障害」でなければ、ここの病院から出て行かなければならないという矛盾に晒される。

その時、彼の取った行動は思いがけないものだった。それは劇場で感動体験してほしい。

最後にご本人と俳優さんダヴィド・オドロドニクのお2人の歓談している様子が映しだされた。お2人とも(当然だが)よく似ていてハンサムなのに驚いたグッド(上向き矢印)

※今月から来月にかけて渋谷のイメージフォーラムで「ポーランド映画祭2014」が開催される。日本初公開作品もあるので出かけたいと思っている。
posted by ミッキー at 22:18| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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