「コカ・コーラ、それは人生のきらめき!」と、かつて大ヒットのキャッチフレーズを制作した広告マンのロベルト(ホセ・モタ)。しかし、このころはまったく仕事がない。広告代理店の社長である旧友を訪ねるが、いい返事はもらえなかった。
ロベルトは失意のなか、愛する妻ルイザと新婚旅行で泊まったホテルを訪ねる。ところがホテルはなく、跡地に建つ予定の地で遺跡が出たために、発掘調査中だった。その現場へ転落してしまう。その拍子に頭に鉄筋が刺さってしまう・・・。
2年前の大阪ヨーロッパ映画祭で邦題が『いのちの火花』だった作品。その年の映画祭は奇跡とも言えるほど素晴らしい作品が揃っていた。
頭に刺さってしまったのは「よくコンクリート・ブロックから出ている鉄の細い棒」だ。これが頭にグサリと刺さっているのだ。そう簡単には動かすことは出来ない状態になってしまう。
もちろんライブ中継になる。一夜にして有名人となっていくロベルト。そこで夫が傍にいる人に、たとえば「プリンが食べたい」と言えばプリンが大写しにされるから「宣伝になる」と、命危うい夫が考えたのだ。
自分はきっと死ぬだろう・・・でもただでは死なん!妻子にお金を残したい・・・と。
奥様はサルマ・ハエック。庶民的な奥さんを演じていた。