
1975年、マルセイユの若い判事ピエール・ミシェル(ジャン・デュジャルダン)は妻子と共に、麻薬組織犯罪の撲滅をするために転勤して来た。ここマルセイユで彼は、世界中に麻薬を輸出するマフィアの組織と闘い始める。
正義感の強い彼は猪突猛進で、職場や妻の言うことを聞かず、組織のドンであるガエタン・タニー・ザンパ(ジル・ルルーシュ)にも怖れず捜査をしていく。
◆1970年代後半の南フランスで実際に起きた事件を基に作られている。不屈の正義感をもつ判事が巨大な麻薬組織に立ち向かうが、判事も敵対する麻薬組織の黒幕の双方も丁寧に掘り下げていた。
1970年代の雰囲気がよく再現されていて、スピーディーなストーリーの展開は最後まで緊張感を保っていた。
黒幕のザンパを演じたフレンチ・ノワールの名優・ジル・ルルーシュさんが来日されていた。渋いお顔立ちと声に深みがあってうっとりした。