2014年09月24日

『イヴ・サンローラン』『フランシス・ハ』感想をいただきました byさくさく

カチンコ『イヴ・サンローラン』ジャリル・レスペール監督/フランス/2014年/106分
ストーリー
1957年、若干21歳にしてクリスチャン・ディオールの後継者に任命されたイヴ・サンローラン(ピエール・ニネ)。類い稀な才能で多くの人を魅了し、芸術後援者のピエール・ベルジェ(ギョーム・ガリエンヌ)も一目でイヴに惹かれる。

共に暮らし始め、ピエールは精神的、対外的にイヴを支えるが、繊細なイヴは仕事のプレッシャーから精神を病む。苦しみを逃れるため、快楽に耽るイヴとピエールの仲は時に険悪になる。

1976年、精神、肉体的に疲弊しきったイヴはコレクションに向け、力を振り絞るのだが・・・。

感想
華やかな世界に生き、数々のセレブに愛されたイヴ・サンローラン。素顔の彼は繊細で内気、経営には無頓着、実社会で生きるには純粋過ぎた。 躁鬱を繰り返し酒とドラッグ、セックスに耽り、自分を徹底的に痛め付ける。一人の青年の孤独と重圧が押し寄せてくる。

イヴとピエールとの関係が美しいだけで描かれていないのがいい。欲望、嫉妬、浮気、怒り、、愛憎に満ちた生々しさ。 しかし、何が起ころうとも、お互いを決して見捨てることができない覚悟のようなものを感じる。

イヴを演じたピエール・レニエが凄く良い。イヴのナイーブさ、内に秘めた情熱と怒りが真っ直ぐに伝わってくる。 トップモデル、ヴィクトワール役のシャルロット・ルボンの麗しさが印象的! 伝記映画、人間ドラマとしても、またファッションの映画としても、美しい余韻を残す作品だ。

カチンコ『フランシス・ハ』ノア・バームバッグ監督/アメリカ/2012年/86分
ストーリー
ニューヨークでプロのモダンダンサーを夢見る27歳のフランシス(グレタ・ガーヴィグ)。恋人と別れた直後、親友ソフイー(ミッキー・サムナー)との同居も解消し、居場所を求めて転々とする。

ダンサーとしても芽が出ず、うまくいかないことばかり。それでもフランシスは、ひたすら前向きに進むのだが。

感想
やりたいことを曲げない。男より女の友情が大事。色気はなくても、素で勝負。落ち着きがない。=非モテなフランシス。 親友ソフィーが恋人を優先するようになり大ショック!裏切られたと八つ当たり。

ソフィーとの同居を解消し、レヴィ(アダム・ドライバー)とベンジー(マイケル・ゼゲン)というイケてる男前二人と部屋をシェアすることに。

彼らに汚い部屋を見られても、一緒のベッドに寝転んでも平気。 フランシス、君はもてないわけじゃない。好意に気づかず恋を取り逃がす、これぞ非モテ。

しかし、彼女の長所は、自分を肯定してるところ、行動するところ。飛ぶように街を疾走するフランシスはまっすぐでひたむき。

だから、みんなあなたを好きになる フランシスがソフィーを追うシーンが印象的。あの瞬間、フランシスは大人になったんだ。 ほろ苦い現実を少し受け入れて、前に踏み出す。

それは切ないけど、新たな自分との出会い。 ラスト、「フランシス・ハ」の謎が解けるとき、微笑みがこぼれる。大人へのステップをつまづきながらも軽やかに駆け上がったフランシスに、拍手!
posted by ミッキー at 22:48| Comment(0) | 感想をいただきました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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