2014年09月22日

少女アンナの物語 『イーダ』

カチンコ『イーダ』パヴェウ・パヴリコフシキ監督/ポーランド/80分/原題:SIOSTRA MILOSIERDZIA/http://mermaidfilms.co.jp/ida/

1960年代初頭のポーランド。孤児として修道院で育てられた少女アンナ(アガタ・チュシェブホフスカ)は、もうすぐ正式に修道女になる。そんなある日、院長から「あなたには叔母がいるが、一度会いに行くか」と聞かれる。

その存在さえも知らなかったイーダは、正式に修道女になる直前に叔母のヴァンダ(アガタ・クレシャ)に会って見ようと修道院を後にした。

戦後ポーランドの光と闇を描いた作品。

叔母のヴァンダからいろんな衝撃を受ける。手始めは「あなたの名前はイーダ・レベンシュタイン、ユダヤ人よ」と言われる。

突然知らされた自分の過去に愕然として修道院に帰ろうとするが叔母が追っかけて来た。そこから2人は、イーダの両親の過去を知る旅に出る。

昔、叔母や母親が住んでいた家に行くが、今住んでいる人は「いまさら何事か」と身構える。納屋ならいいと言われ入る・・・朽ちたその屋根には叔母が教えてくれた母の趣味のステンドガラスが半分だけ残っていた。モノクロ映画だったはずなのに、鮮やかに「色」をたたえていた。それをじっと見つめるイーダ。

台詞も少なく、演出も抑えてあるが想像力がかき立てらた。ぴかぴか(新しい)至福の80分だった。思わずパンフレットを買ったグッド(上向き矢印)

それによると叔母役のアガタ・クレシャは3年前に大阪ヨーロッパ映画祭で観た『ログアウト』のお母さん役の方だった。

そしてイーダを演じたアガタ・チュシェブホフスカ(同じアガタだから母娘と思ったが)はワルシャワ大学生。カフェでお茶を飲んでいたときに監督さんの友人にスカウトされたと書いてあり「今後、女優として活動する気持ちはない」と言っているとか・・・このきっぱりさは「イーダに通じる!」と思った。


※福岡の映画祭で時間があいたのでKBCシネマに行って観た。2つのスクリーンを持つ上品な劇場で同じ修道院もの『大いなる沈黙〜』も併映されていた。街からバスで15分だが喧騒から離れたいい場所だった。




posted by ミッキー at 10:15| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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