
自分の出産の時に母親を亡くしたデイジー(シアーシャ・ローナン)は、母の姉の住むイギリスに、まだ会ったことも無い3人の従兄弟たちと夏休みを過ごすためにニューヨークから1人でやってきた。
彼女は、自分が不幸の原因と思い込んで脅迫観念にとらわれている。素朴で純真な従兄弟たちとはすぐには馴染めなかったが、そんなディジーにも頓着せずに当たり前に付き合ってくれる彼らに、彼女の頑なな心は少しずつ和らげていった。特に長兄エディ(ジョージ・マッケイ)に親しみと淡い恋心を感じていく。
そんなある日、ロンドンでテロリストによる核爆発が発生。相当離れているディジーたちのいる地でも第三次世界大戦勃発に伴う戒厳令が敷かれた。そして突然、軍に拘束され男女別々に離ればなれになってしまう。
シアーシャ・ローナン主演
『つぐない』『ラブリー・ボーン』『天使の処刑人〜』『ビザンチウム』等々、彼女の成長の作品群に『わたしは生きていける』で力強さが加わった。
映画はデイジーの視点で描いているので彼女が知ったり聞いたりした事柄で進んでいく。すごいことが起こっているのに断片的にしかわからない。
エディとの再会の約束を果たそうと一番下の幼い従兄妹パイパー(ハーレイ・バード

過酷な状況のなかで恋に目覚める。その一途さが胸に迫る戦争青春映画。
※ケヴィン・マクドナルド監督は『ラストキング・オブ・スコットランド』『敵こそ、我が友 戦犯クラウス・バルビーの3つの人生』『消されたヘッドライン』の方。もう一度観たい作品ばかりだ。