
北朝鮮・特殊部隊の精鋭工作員だったチ・ドンチョル(コン・ユ)は、妻や子を殺され、逃げた犯人を追って脱北。今は他人との交わりを避け運転代行業をしながら、犯人の行方を探していた。
そんな彼に親身になってくれていた脱北者で事業に成功し財界要人のパク会長(ソン・ジェホ)が犯人を調べてくれた。犯人の名前はリ・グァンジョ(キム・ソンギョン)。その名前を書いた紙をそっと渡してくれた。
その直後、パク会長が何者かに殺される。その殺害現場に遭遇した彼は、襲った殺し屋を始末したが、絶命間際の会長の遺言「これを必ず埋めてくれ」と手渡されたメガネを受け取った。
駆けつけた警察に会長殺害の容疑をかけられるが、振り切って逃走した。警察に追われながら、妻子を殺した犯人を追うドンチョルは、大きな陰謀に巻き込まれていった。
137分、緊迫感あふれる映像だ。監督は『セブンデイズ』の方。主演は

北朝鮮特殊部隊の生き残りで韓国に亡命した男ドンチョルを『トガニ 幼き瞳の告発』のコン・ユがギリギリの緊迫感の中で、感情を押し殺して生きる姿を凄まじい熱演でみせてくれた

難はあまりにも展開が早く、詰め込みすぎな点もあって理解しにくい箇所があった。特筆できることは『チェイサー』の撮影監督のイ・ソンジェさんの手腕が大きいことだ。
このところ、韓国映画から目が離せない『ソウォン/願い』『テロ,ライブ』『監視者たち』『マルティニークからの祈り』『悪魔は誰だ』『さまよう刃』・・・まだまだ韓国作品が続く。