
新しい勤め先の初出勤の朝。会社のエレベーターで二日酔いで汗臭い男と一緒になった嶋(米原幸佑)だったが、なんとその男が彼の直属の上司外川(谷口賢志)だった。
仕事中は禁煙だが、彼だけは悠々とタバコをふかしたり、強引に昼飯につき合わしたりする。周りの同僚は彼の仕事ぶりに一目おいている。ぶしつけな面とは裏腹に優しいところもあって、だんだんとその人柄に親しみを感じていく嶋だった。
名古屋西口の映画館に時間ぎりぎりに着いて、暗い場内を手探りで入った。この監督さんが「あいち国際女性映画祭」に新作を出すので観ておこうと行ったのだ。
さて映画が終わり、場内が明るくなって

私はたくさん観ていても「この系統」はあまり馴染みがないので女子ばかりで驚いた。作品はゲイ映画の生々しさはなくいい感じだったが、主演の米原幸佑や上司の谷口賢志がとても「骨太?優男風」でよかった。
脚本も「俺と目を合わせないけど、俺はお前の好みのタイプじゃない?」とか「お前ってわかりやすいから可愛いなぁ〜」と周囲の目も気にせずにあけすけに遠慮のなく言うが嫌らしくない。
づけづけ言うわりには思いやりがあって、もしこの台詞を男が女に言ったらコロッと参ってしまうなと思った。男性も女性を口説く(古い言葉!)言葉やタイミングなど、この「ボーイズラブ」系の作品で勉強できるかもしれない。