
かつては人気を誇っていたアナウンサーのユン・ヨンファ(ハ・ジョンウ)は、不祥事のためにテレビからラジオに配置換えをされてしまった。そんな彼にラジオ番組の生放送中「漢江にかかる橋を爆破する」という脅迫電話を受けるが、いたずらだと思って相手しなかったが、なんと電話を切った途端に橋が爆発

ヨンファは爆破テロだと思い、事件の実況を上司の報道局長(イ・ギョンヨン)に持ちかけた。これを成功させてテレビに復帰しようとの魂胆もあった。
面白い!息つく暇もない緊迫感で圧倒された!
内容は過激すぎるので「ここまでやるかぁ」とは思うが、韓国映画なら許せる!となるから不思議なものだ。
ところがだんだん話が分かるに連れて中継ライブをするユン・ヨンファも、犯人の考えに同調していく過程がうまく描かれている。「そうだ、そうだ、庶民をそんなにコケにするなど、持ってのほかだ!」とおばぁも観ながら応援してしまった。
監督はキム・ビョンウさん。今韓国映画界で一番注目されている若手監督。この作品は「あまりにも強烈すぎる」となかなか映画化にならなかったそうだ。
主演で孤軍奮闘するハ・ジョンウさんはそんなに美男ではないが、親しみの持てるお兄様という感じの方。今年の大阪アジアン映画祭では『ローラーコースター』という作品を初監督されて新人監督賞を受賞している。この作品も公開してほしい
