2014年06月24日

ざらざらした『罪の手ざわり』

映画(かちんこ)『罪の手ざわり』ジャ・ジャンクー監督/中国、日本/原題:天注定

重慶で家族の仕送りを続ける若き父チョウ(ワン・バオチャン)は妻と子には出稼ぎだと言っているが、実は強盗を繰り返している。妻はまともに働いていないことを感じている。

炭鉱夫のダーハイ(チアン・ウー)は村の共同である炭鉱の利益分配で村長に不満をつのらせていた。

不倫を続けてきた湖北省の女・シャオユー(チャオ・タオ)は、煮え切らない不倫相手の妻に殴る蹴るの仕打ちを受ける。仕事は風俗サウナの受付をしているが、そこでセックスを強要する非常識な客に、腹をたてて刃物で刺してしまう。

広東省の縫製工場で働く青年・シャオホイ(ルオ・ランシャン)は同僚に怪我を負わせてしまい、金銭的に困窮していたが、ナイトクラブのダンサー・リェンロンに心惹かれている。

中国で実際に起きた事件を基にに、罪をおかしてしまった4人の男女の姿を描いている。


ジャ・ジャンクー監督作品はすべて観ているが、今までとは違う生々しさに驚いた。台詞も今までの中で一番多いと思う。

無口な時は神秘的な人だと思っていても、なにかの拍子に雄弁になり「あ〜中身はそれほどでもないな」とがっかりする場合があるが、それに似た感情をもった。それに中国独自の拝金主義や汚職、暴力、恨みなどはいまや世界どこでも形は変われども同じだ。

風景こそ中国、出てくる俳優さんも中国の方だが、中国の独自なものとはおもえなかった。
その点、前作の『世界』『四川のうた』などは寡黙で静かな画面に国情がたっぷり感じられた。その旨味がなかったのが残念。 風景の中の「赤」がわざとらしく強調されていたのもいただけない。
posted by ミッキー at 23:47| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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