2014年06月03日

『グランド・ブダペスト・ホテル』 ねんねこさんより感想をいただきました

『グランド・ブダペスト・ホテル』6月6日(金)公開  byねんねこ

ウェス・アンダーソン監督作品の顔ビル・マーレイや、同じく超常連ジェイソン・シュワルツマンをはじめとする『ダージリン急行』3兄弟ら、゙W.A.劇団″総出演! さらに「え?この人ってアンダーソン組初参加なんだ!?」と意外に思うほど作品世界に馴染んでる贅沢な新顔メンバー。僕の御贔屓レア・セドゥなんてもったいないくらいの使い方! (≧ω≦)

そして今回、ゲスト主演にはレイフ・ファインズと新人トニー・レヴォロリを迎え、無敵の布陣が我々観客を待ち構えてます。

試写室入口に貼ってあったポスターでこの顔触れを見た時はさすがに目を丸くしましたグッド(上向き矢印)

アンダーソン監督の作品をジャンル分けするのはなかなか難しいように思います。(レンタルDVD店でもバラバラに置いてあるので探すのに苦労します。)

人間ドラマであり、コメディーでもあり、冒険物でもあり、ラブストーリーの要素もあり、やはりファンタジーのようでもあり…と、いずれの作品もが多彩すぎて、まさに ゙ウェス・アンダーソンもの″としか言いようがありません。今作ではそこにミステリーの要素が盛り込まれています。

加えて同監督のトレードマークとも言える幾何学的なほど美しい縦移動横移動を多用したカメラワークと絵本のような総天然色マジカルワールドは観れば観るほどクセになります。

ふた昔ほど前 ピーター・グリーナウェイ監督の作品が左右対称を意識した美しい画づくりで、美術やデザインを学んでいる方たちに随分と人気を集めましたが、そんなブーム再来の期待も持てます。

そんな世界で豪華俳優陣が縦横無尽に遊び回る様を さぁ!存分にお楽しみください

さて、この映画では もうひとつの見所?として ゙映画内に於ける3つの時代毎にスクリーンのサイズ(比率)を変える″という手法が面白い効果を上げています。試写の前にはその旨についての説明がありましたが、確かに何も知らずに観てたら「映写ミス?」と思っちゃう方がいらっしゃるかもしれませんね。

もっとも、こういった手法を使っている映画が過去になかったわけではありません。どころか、調べてみたら映画創成期からもうケッコウありましたけど、本作を観ていて思い出した ある一本の映画だけをここに記すことにします。それが『アメリカン・グラフィティ2』です。(※4月26日付「ゴールデン・ウィークにお一人様で観たいDVD」参照)

ここは『アメ・グラ2』を紹介する項ではないので その内容については詳しく書いていられませんが、ちょうど一年ずつズレた4つの物語が並行して描かれる『アメ・グラ2』では それぞれのパートがいずれも異なる画面サイズなのです。そのうちの一遍は分割画面なんて実験的な手法を用いていたりもして、映画そのものの面白さと共に この ゙画面サイズ四変化″(←いま勝手に名付けました)は強烈な記憶として僕の中に残り続けていました。

この『アメ・グラ2』も今回の『グランド・ブダペスト・ホテル』も、時代・年代の異なりが 画面サイズの変化によってわかりやすくなるという効果はありますが、わかりやすさだけのために変えているのではありません。『アメ・グラ2』でも「何故この年代はこのサイズで描かれているのか?」に理由がありました。

今作の場合も '30年代と '60年代(現代についてはちょっとなんとも言えないところが苦しいんですが…m(__)m)それぞれの当時に多用されていた或いは流行りを見せていたスクリーンサイズを用いるという凝った試みでもあると僕は感じました。

そして言うまでもなく、そのサイズで撮るからには それを生かした画作りをしています。それについては是非とも劇場で御自分の目でお確かめください。名匠のワザに唸りますよ〜

最後に、僕も『グランド・ブダペスト・ホテル』はもう一度観ようと思っています。なにしろ盛り沢山すぎて 観落としてるところがきっとありますからね!


posted by ミッキー at 04:57| Comment(0) | 感想をいただきました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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