2014年05月02日

流氷のギイギイ、ギシギシの音と、遠くに聴こえる ♪「家路」の町内放送が耳に残る 6月14日公開 『私の男』

カチンコ『私の男』熊切和嘉監督/129分/6月14日より新宿ピカデリー他にて全国ロードショー/http://watashi-no-otoko.com/
奥尻島を襲った大地震による大津波で、家族全員を失った10歳の花(子ども時代・山田望叶/少女時代から二階堂ふみ)は、縁戚だと名乗る男・腐野淳悟(浅野忠信)に引取られる。

海上保安庁で働く淳悟の住む紋別で花と2人、寄り添うように暮すようになる。

それから数年がたち、花も高校生になった。淳悟と花を気遣う町の長老・大塩(藤竜也)は、ある日、2人のただならぬ関係を見てしまう・・・。

原作は直木賞を受賞した桜庭一樹の小説。

映画を観た直後は思考が停止してしまい、感想など書ける余裕はなかった。時間をおきたかった。
すぐに原作を読んで、初めてストンと納得した。原作ではわかるが、画面からは観た方の想像にゆだねる箇所があり、そこの点がひっかかっていた。

でもこれを説明しようものなら面白みに欠けるので、映画と原作の両方をご覧くださいとしか言えない。

花を演じる二階堂ふみは憎たらしいくらいぴったり!無防備なねっとり感がすごい。覚悟のいる役柄をものにしている。が、一方の腐野(腐なんて文字を使うなんてどうかと思うが)は浅野忠信でよかったのか?と思った。特に原作を読んでから、その思いが強くなった。

浅野は見事には演じている。「演じて」いるのがわかる。無理な注文だが、どす黒い過去を持つ男を、そのまま「そういうものを持っている」男優にやってもらいたかった。

どの俳優さんで、など思いもつかないが、ただいるだけで粗野で激しい野性がある方が望ましかったと感じている。それを確かめるためにも、もう一度観たい作品でもある。

※流氷のギイギイ、ギシギシの音と、遠くに聴こえる ♪「家路」の町内放送が耳に残っている。

posted by ミッキー at 16:00| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
二階堂ふみさんが桜庭一樹ファンで中学生のときに(!!)この原作を読んだそうです。その花ちゃんをを演じられて嬉しかった、とか。
Posted by 白 at 2014年05月03日 20:43
え、中学の時に、、すごいですね。
Posted by ミッキー at 2014年05月03日 23:28
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