身代金目当てで幼い男児を誘拐したが取引に失敗。犯人グループ5人は逃げ切り、男児をファイ(ヨ・ジング)と名づけ育てることにした。
その5人とは、
どもり癖はあるがハンドル捌きがうまい運転手・ギテ(チョ・ジヌン)、頭脳明晰なジンソン(チャン・ヒョンソン)、凄腕スナイパー・ボムス(パク・ヘジュン)、凶暴なドンボム(キム・ソンギュン)、そして冷徹なリーダー・ソクテ(キム・ユンソク)。表向きの商売は植木の販売。
警察では「白昼鬼」と呼ばれている犯罪集団のもとで育ったファイは、もちろん学校には行かず、犯罪のスキルを徹底的に教え込まれる。ファイはどんなことも覚えがよく、特に射撃は得意となった。誘拐時のショックから、彼の脳裏には両親のことは思い出せなくなっていた。
誘拐したが話しが決裂、幼くて可愛いから育てようの設定は考えられないことはない。
その可愛い少年を演じているのがヨ・ジング。韓国の子役は達者だ日本とは比べものにならない。
5人のツワモノ役者を食ってしまうヨ・ジングは撮影当時は15歳幼い時から評判の子役。
少年ファイの運命は残酷だが、人を密かに愛する純な心や人をいたわる気持ちを最後まで持ち続けていた。
最後、どうなるかは観ている者に委ねられている激辛サスペンス!私好みの作品!
『オー!ファーザー』藤井道人監督/103分/5月24日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほかにてロードショー公開/http://wwws.warnerbros.co.jp/oh-father/
知事の選挙が近づいている某地方都市。母親が妊娠可能な時期に付き合っていた4人の父親と暮らす男子高校生・由紀夫(岡田将生)は、押しの強い同級生・多恵子(忽那汐里)に家の秘密を知られたり、不登校の友人を心配したりはしていたが、家庭は思うほど居心地は悪くなかった。
『ファイ 悪魔に育てられた少年』もそうだが、最近、多父&多母同居ものを3本観た。『ねこにみかん』戸田彬弘監督の設定は、
最愛の妻が亡くなり、寂しさのあまり3人の女性と同時期に関わりを持つその3人がほぼ同時に妊娠。母子3組6人と父親が暮らしている。
この『オー!ファーザー』もそうだ。
悟(佐野史郎)大学教授で博学
鷹(河原雅彦)バーを経営。女性を見ればすぐナンパする
葵(村上淳)ギャンブル狂
勲(宮川大輔)体育教師で由紀夫の喧嘩技術指導者
原作は「重力ピエロ」「ゴールデンスランバー」の伊坂幸太郎。ありえないけど、そんなことぶっ飛んでしまう面白さとサスペンスがミックスされている。
肝心の4股妻?は一場面だけチラッとおでましだがお顔は映っていなかった!