1970年代のテキサス。ボブ(ケイシー・アフレック)とルース(ルーニー・マーラ)は仲間たちと盗みなどを繰り返しながら暮していたが、ルースの妊娠をきっかけに、今計画中の強盗を最後にしようと決めたが運悪く警察に包囲されてしまった。
撃ち合いのさなか、ルースは若い保安官パトリック(ベン・フォスター)を撃ってしまう。
ボブはルースの銃を取って指紋をふきながら言う「投降しよう、おれが撃ったことにするから、お前はなにも知らなかったと言ってくれ。おれはきっと帰ってくるから」と・・・。
その時から4年が過ぎて、ルースは小さな娘とひっそり暮していた。
そんなある日、母娘の前に保安官のパトリック(撃たれたが怪我だけですんでいた)が現れて、ボブが脱獄したことを聞かされる。
ルーニー・マーラの処女性に心うたれた。
2人は同じ家に貰われてきた養子どうしで幼いときからの固いつながりがあったのだろう。ルースは25年でもじっと待っているような女だと感じた。ボブは4年の間に5回も脱走を企てているから妻子に会いたい一心だったのだ。いつもいつもルースが赤子に乳をのませている写真をながめていた。
パトリックはうすうす自分を撃ったのはルースではないのかと思っていたが、真面目に生活をして、
幼い娘を大切に育てている姿を見るにつけ、だんだんと離れがたい気持ちになっていく。愛を告白するシーンがあるが、深い愛がこもっている言葉だった。
ボブもルースもパトリックもどうしょうもない愛で繋がっている。
最後は切なくて悲しい幕切れだけど、とっても幸せな気持ちがした。
この映画を恋人同士で観にいって心から「よかったね。いいもの観たね」と言えるカップルなら
将来もうまく行くような気がする・・・そんな作品だ。