2014年03月03日

3月3日(月曜) 薄幸な兄弟の愛と絆を描いた 3月15日公開 『ランナウェイ・ブルース』

カチンコ『ランナウェイ・ブルース』アラン・ポルスキー&ガブリエル・ポルスキー監督/アメリカ/85分/3月15日よりシネマート新宿他にて全国順次公開/http://runaway-blues.jp/

ネバダ州リノの郊外に生まれたジェリー・リー(スティーブン・ドーフ)とフランク(エミール・ハーシュ)のフラナガン兄弟は幼くして孤児となった。残こされたのはわずかな金と父親の高価なウィンチェスター銃だけ。

兄ジェリー・リーは幼いときに大怪我をした後遺症で何をやってもうまく行かない。
弟フランクは14才からハーリー(クリス・クリストファーソン)の中古車店で働き始め、息子のようにかわいがってくれた。

ハーリーから空想を紡ぎだす面白さを教えて貰ったフランクは、ジェリー・リーに空想を話し、それをわーい(嬉しい顔)喜んで聞く兄はイラストを描く・・・。二人はそうやって生活の辛さを少しでも忘れようとしていた。

フランクには揺れるハート相思相愛のアニー(ダコタ・ファニング)という恋人がいたが、辛い理由で遠ざかっていた。
アニーから「今でも忘れられない」と手紙が来るが、フランクは自分だけが幸せになることに後ろめたさを感じていた。

上質な大人の作品。この兄弟のお話はとても哀しいし憐れだ。それが分かっていても映画の画面からあふれ出すものはとても温かく「兄弟を見守ってあげたい」気持ちが沸々と湧いて来た。

どんな窮地になっても喧嘩も怒鳴り合いも言い合いすらしない。ただ、相手の気持ちになって慰めたり、励ましたり、言葉でお互いの体温を感じ取っている。

今では名女優といってもいいダコタ・ファニングは脇役である。中心に持って来たい女優だが、そこに持ってこない勇気が、この作品を上質なものにしている。
今までにないはかなげな物言いと目線がとてもぴかぴか(新しい)美しいダコタ・ファニングだ。

終盤はあっけないが、そのあっけなさに救いがあるように思えた。

※想像して話す部分がアニメーションで出てくるが、その手描きタッチが素晴らしかった。
作画デザインはマイク・スミスさん、そして撮影のローマン・ヴァシャノフさんは特筆すべき方だ。

※フランク役のエミール・ハーシュさん、同じく3月公開の『ローン・サバイバー』にも出ていると書いてあった。どんな役ででているのだろう。この作品も早く観たいものだ。

posted by ミッキー at 00:21| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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