
イギリスの片田舎で、子どもの頃から太った体型のためにいじめられ、大人になってもなかなか自信を持てずにいたポール・ポッツ(ジェームズ・コーデン)は、

ネットで知り合った初恋のジュルズ(アレクサンドラ・ローチ)に勇気づけられ、何回も挫折しながら、夢に向って努力するポールだったが・・・。
全編、歌はポール・ポッツさんご自身のお声。柔らかくて素直な

彼を演じるジェームズ・コーデンさんは、マイク・リー監督作品『人生は、時々晴れ』で心臓発作を起こして入院した長男役の方だ。(体重は変化していないなぁ)
実際のポール・ポッツさんのお顔や雰囲気がとても似ていたし、歌うときの口のあけ方、歌う姿勢などよく勉強されていた。
特に感心した点は、ポール・ポッツさんの歌声を小出しにしてあったこと。
そして最後のイギリスのオーディション番組で歌う

声は体を表し心の状態をも表す。
ポール・ポッツさんはたとえイタリア歌曲やオペラのアリアだけしか歌えないとしても、他のオペラ歌手にはない純真さとナイーブさが聴いている人を優しく包んでくれる何かがあると感じた。