試写ではもう3月の公開作品をみせてくれるが、ご紹介するにはちょっと早すぎる。
今日は、1月の下旬に公開する2作品をネタバレなし!で、一足先にお知らせしたい。

布宮タキさん(倍賞千恵子)が亡くなった。タキの部屋を後片づけしていた親戚の青年・健史(妻夫木聡)は、数冊の大学ノートを見つける。そこには彼女が若い時代に女中として仕えた東京の郊外に建つ

昭和10年代ころのモダンな東京、玩具会社の重役の旦那さま・平井(片岡孝太郎)、

たっぷり映画の醍醐味を味わった。
一番気に入ったのは「しぐさ」だ。
人に物を渡す時、挨拶を交わす時の首の傾げ方、ものを言う時の一瞬の間合いなど、日本人がとっくに忘れてしまったものが表れていた。
よく戦争経験者がどんどんお亡くなり、伝え聞くことが不可能になるといわれるが、この時代の家庭の情景、しぐさ、言葉遣いを真っ当に演出できる監督さんも数少なくなっている。
監督作品『母べえ』共々、反戦の心意気も静かに描かれている。

母親・スザンナ(ジュリアン・ムーア)はロック歌手、父親のビール(スティーヴ・クーガン)は一流の美術商。メイジー(オナタ・アプリール)は7歳のかわいい女の子。
夫婦は離婚は決まったが、親権争いでメイジーの取り合いをしている。
父親は仕事は忙しいが「メイジーをちゃんと育てられる」という生活条件を誇示するため、いままで家に来ていた若いナニーのマーゴ(ジョアンナ・ヴァンダーハム)と婚約。
こともあろうに、それに対抗するように母親までが行きつけ?のバーテンのリンカーン(アレキサンダー・スカルスガルド)と結婚…。
・これって喜劇?と聞かれても不思議じゃないストーリー。
しかし当のお二人は真剣。
本当、子どもにとってこんな親では災難だ。
映画は

二人を正座させて一時間くらい

でも相手がジュリアン・ムーアだからなぁ

マーゴとリンカーンに自分の両親より「安心」と「信頼」を見出したメイジーの瞳には、

子どもの目は騙せないなと、子育て時代の過ぎ去りし日を思い出してしまった。
この可愛い子役オナタ・アプリールに主演女優か助演賞を贈りたいほど健気に演じていた!将来が楽しみ!
※衣装のステイシー・バタットさん◎特にメイジーの洋服がいい!