地味で冴えないサラリーマンの安達清(声:小林千晃)は、童貞のまま30歳をむかえて「触れた人の心が読める魔法」が使えるようになった。だが彼は魔法の力を持て余していた。
そんなある日、エレベーター内で営業部エースのイケメン同期・黒沢(声:鈴木崚汰)の体に触れた時に、心を読んでしまう。なんと黒沢の心の中は安達への恋心であふれていて、驚く安達に対し黒沢はひたむきなアピールを続けてきて……。

「チェリまほ」の豊田悠による人気BL漫画「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」のテレビアニメの劇場化。
近頃では珍しくないボーイズラブもの。でもこれは2人の恋を周りがニコニコ祝福して終わっている。もうそういう時代なのか……と今更ながら驚いた。
絵柄もスッキリ、脚本もいいのでオススメのアニメ作品。
🎬『ロボット・ドリームズ』パブロ・ベルヘル監督、制作、脚本/スペイン、フランス/102分
ニューヨークのマンハッタンに住み、深い孤独を抱えるドッグは自分の友人にするためにロボット一式を買い、組み立てて作り、友情を深めていき、楽しい日を送っていた。
夏になってドッグとロボットは海水浴へ出かけるが、ロボットが塩水で錆びついて動けなくなってしまう。どうにかロボットを修理しようと焦るドッグだったが、いろいろ助けるために右往左往するが、どれもうまく行かず、海水浴場にロボットを置いたままシーズンオフで閉鎖され、2人は離ればなれになってしまう。

これは絶対みたいと思いながらなかなか劇場に行けなかった。アニメのベストテンに確実に入る名作。
セリフやナレーションがないので犬とロボットの表情が頼りだがいつのまにか頭の中でセリフが浮かんできた。
ニューヨークの四季の移り変わり、切なくも温かみのあるストーリーが心に響いて、切なかった。
★2024年・第96回アカデミー賞で長編アニメーション賞にノミネート。