娘アパートから10分ほど歩いたところにあるポレポレ東中野に『うんこと死体の復権』を観に行った。東京国際映画祭でたくさーん観たが、ここで観たうんこのドキュメンタリーが一番面白かった❗️
🎬『うんこと死体の復権』関野吉晴監督/106分
アフリカで誕生した人類が、南米の最南端まで拡散した5万キロのを、動力を使わずに逆ルートで旅する「グレートジャーニー」を40代ではじめ、約10年ほどかけて踏破したことで注目を集めた探検家・関野吉晴。
彼はアマゾンの奥地で自然と共に生きる狩猟採集民族マチゲンガ族と半世紀以上にわたって交流(暮らしていた時もある)した関野は、現代人が自然とどのように共存していくべきかを、常に考えていた。
そして2015年、どの星よりも循環に優れた地球で人類が生き続けるためにどうしたらいいかを考える「地球永住計画」というプロジェクトをスタートさせる。
そのプロジェクトを通して関野は、野外排泄にこだわり続け、自ら「糞土師」と名乗る写真家の伊沢正名、排泄物から生き物と自然のリンクを考察する生態学者の高槻成紀、そして死体を食べる生き物たちを観察する絵本作家の舘野鴻と知り合う。
彼らとの活動を通して、現代社会において不潔なものとして扱わる生き物の排泄物や死体を見つめる関野は、無数の生き物たちが命をつなぎ、循環の輪をつないでいることを知る。
関野氏は自宅近くの山林を買って、自前の野糞場を作っている。林には尻を拭く柔らかい葉っぱが数種類あった。そんなこんなを「クソ真面目」に丁寧に教えてくれた。
すんだ後は棒を刺して日付を書いて(山林のそこら中に棒が立っていた)時々見回ってどんな様子になっているか調べている。
関野氏は「探検家のままならよかったのに……」と言って離れて行った奥様のことを『残念だったが、どっちを取るとなって、やっぱりうんこだった」と笑っていた。