🎬『パリのちいさなオーケストラ』マリー=カスティーユ・マンシヨン=シャール監督、脚本/フランス/114分
パリ近郊の音楽院でビオラを学ぶザイア(ウーヤラ・アマムラ)は、パリ市内の名門音楽院に最終学年で編入を認められて、指揮者を目指すようになった。しかし女性指揮者はわずか6%しかいないという世界。クラスには同じく指揮者志望の男性エリートのランベールがいる。
高価な楽器を持つ金持ちの生徒たちに囲まれる中で、ランベールの仲間たちからは田舎者とからかわれ、指揮の授業では指揮台に立っても、ザイアの指揮棒には真面目に演奏してもらえない状態だった。
そんな彼女に、特別授業に来た世界的指揮者セルジュ・チェリビダッケ(二エル・アレストリュプ)に気に入られて、道がわずかにひらき始めて……。
最初と最後に演奏する曲が「ボレロ」 全編に流れるクラシック音楽も良い選曲で、指揮法の授業も◎ やっぱり実話だけあって説得力があって満足した。
しかし指揮棒の振り方は 去年公開された『TAR ター』のケイト・ブランシェットの方が◎