🎬『お隣さんはヒットラー?』レオン・プルドフスキー監督、脚本/イスラエル、ポーランド/96分
1960年、南米コロンビアのとある村に住んでいるポルスキー老人(デビッド・ヘイマン)は、ホロコーストで家族を失いながらも1人生き延びた男で、村はずれの一軒家で穏やかに過ごしていた。
そんな彼の隣家に、15年前に56歳で死んだはずのヒトラーにそっくりなドイツ人ヘルツォーク(ウド・キア)が引っ越してきた。
ユダヤ人団体に隣人がヒトラーだと訴えるも信じてもらえず、自らの手で証拠をつかもうとするポルスキーだったが、いつしか互いの家を行き来するようになり、チェスを指したり肖像画を描いてもらったりと交流を深めていく。
そんなある日、ポルスキーはヘルツォークがヒトラーだと確信する場面を目撃する。
派手な宣伝はなかった作品なので期待せずに観たが、納得のいく出来だった。いわゆる実話ではないのはわかっているが、もしそうであったら……の展開が奥深く「そうであってもおかしくない」と興奮させてくれた。
音楽も最初はコメディ調だったが進むにつれてミステリー調になって見ている者を誘ってくれた。