🎬『帰ってきたドラゴン』ウー・シーユエン監督、製作、脚本/香港/99分/1974年
時代は清朝末期。悪党のイム・クンホーが支配して、麻薬や子どもらの人身売買など、犯罪と暴力がはびこる金沙村。
そこに悪を懲らしめながら旅を続けるドラゴン一行と、伝説の女格闘家イーグルがこの村にやってきた。彼らはともに、チベットの寺院から盗まれたという秘宝「シルバー・パール」を探していた。
そこに殺人空手の使い手ブラック・ジャガー(倉田保昭)が現れ、シルバー・パールの争奪で激闘が始まる。
随分前に一度観ていた作品だった。体全体を使った隙のない動きに満足。それにしても悪者は悪顔そのもので歯もガタガタ。そんな悪人ヅラがかえっておかしくて笑ってしまった。
ストーリー展開は単純。それだから頭を空っぽにして楽しむことができた。観終わったあとミッキーの体が軽くなったように感じた。
★2024年に倉田保昭日本凱旋50周年として、2Kリマスター99分完全版をリバイバル上映。
2024年07月27日
2024年07月26日
7月26日公開映画『もしも徳川家康が総理大臣になったら』
🎬『もしも徳川家康が総理大臣になったら』武内英樹監督/110分
コロナ禍の2020年。首相官邸でクラスターが発生して総理大臣が急死。大きな危機に直面した政府は最後の手段として、歴史上の偉人たちを「AIホログラム」で復活させ最強の内閣をつくることにした。
江戸幕府を作った徳川家康(野村萬斎)を総理大臣、織田信長(GACKT)や豊臣秀吉(竹中直人)といった偉人たちが集結した夢のような内閣が誕生する。
その圧倒的なカリスマ性と実行力で日本中が熱狂する中、新人テレビ局員・西村理沙(浜辺美波)は新内閣のスクープをしようと、政府の官房長官を務める坂本龍馬(赤楚衛ニ〕に接近しようとするが……。
期待せずに試写に行ったが、意外やツボにハマった❗️野村萬斎の力強い声、経済産業大臣の織田信長、財務大臣の豊臣秀吉らが適材適所になっているのも納得。
『翔んで埼玉』の武内監督のコメディ調で本領発揮。
ガハッと笑って、うんうんとうなづいて、いっとき暑さを忘れた。
コロナ禍の2020年。首相官邸でクラスターが発生して総理大臣が急死。大きな危機に直面した政府は最後の手段として、歴史上の偉人たちを「AIホログラム」で復活させ最強の内閣をつくることにした。
江戸幕府を作った徳川家康(野村萬斎)を総理大臣、織田信長(GACKT)や豊臣秀吉(竹中直人)といった偉人たちが集結した夢のような内閣が誕生する。
その圧倒的なカリスマ性と実行力で日本中が熱狂する中、新人テレビ局員・西村理沙(浜辺美波)は新内閣のスクープをしようと、政府の官房長官を務める坂本龍馬(赤楚衛ニ〕に接近しようとするが……。
期待せずに試写に行ったが、意外やツボにハマった❗️野村萬斎の力強い声、経済産業大臣の織田信長、財務大臣の豊臣秀吉らが適材適所になっているのも納得。
『翔んで埼玉』の武内監督のコメディ調で本領発揮。
ガハッと笑って、うんうんとうなづいて、いっとき暑さを忘れた。
2024年07月25日
オンラインで SKIPシティ国際Dシネマ映画祭『嬉々な生活』短編『相談』
🎬『嬉々な生活』谷口慈彦 監督/91分/世界的上映
中学生の嬉々は、両親と幼い弟、妹の五人家族。公団住宅に住み、ベランダを花壇にして貧しいながらも幸せに暮らしていた。
だが、母の突然の死で生活は一変。父は悲観にくれ失業。精神的にも不安定になっている。長女の嬉々は弟と妹の面倒をみながら、親友の兄からあっせんしてもらったアルバイトで家計を支えようとするが、思うようにいかない。
家賃も払えない状態が続いている。そんな時、元・担任女性教師の高妻の意外な場面を目撃して、黙っている代わりにお金を貸してと頼んでみたら……。
公団住宅、父親が失職の上、心の病、中3の少女は高校に行かないで働こうとまで思っている状態。公的保護は受けていないようだ。それがとても不思議に思った。父親の病が治り、仕事が見つかるまででも受ける条件は揃っているのに……。電気も急に真っ暗になるような止め方はしない。
この一家の不幸を見せてくれたが、それでも前に向かって生きようとする少女を描きたかったのだろうが、ミッキーはイマイチのれなかった。
🎬『相談』張曜元 監督/日本、中国 /31分/世界的上映
中中国残留孤児であった大田は弁当工場で長年働いていた。しかし、工場の経営不振により解雇通告された。他に働く当てのない大田は、再度チャンスを与えてほしいと管理職の中村の所へ行くが口論になり、その時に中村から暴行を受けたと警察に訴え、事情聴取のために警察署に向かった。
大田は息子で弁護士の聡を呼びだし事件について相談するが、聡は終始冷ややかな態度で対応する。もう少しで示談が成立するところまできたが、事件はまた新たな展開へと向かう。
長編も含めてこの作品が一番納得できた。今、中国残留孤児と聞いて20年前ぐらいまでテレビでしきりに親子関係が立証されたと笑顔や涙の再開シーンをよく見た。そこには確かに親子の似た顔が並んで映っていた。
その方たちの「今の生活」はどうなっているのだろうかなど、考えもしなかった。この作品を観て、今どうしているのかと思うだけでも観てよかったと思っている。
父親の強硬な言い分、行動、息子の気持ちがまっすぐに伝わってきた。