2024年06月12日

発禁処分から60年の時を経て 6月21日公開『フィリップ』

🎬『フィリップ』ミハウ・クフィェチンスキ監督、製作、脚本/ポーランド/124分/6月21日よりシネスイッチ銀座、
YEBISU GARDEN CINEMA、ミッドランドスクエアシネマ他にて全国ロードショー公開。

1941 年、ワルシャワのゲットーで暮らすポーランド系ユダヤ⼈フィリップ(エリック・クルム・ジュニア)は、恋⼈サラとゲットーで開催された舞台の演技中、ナチスに銃撃され、サラや家族、親戚を⽬の前で殺されてしまう。

それから2 年後、フィリップはフランクフルトにある⾼級ホテル給仕係りとして働いていた。⾃らをフランス⼈と名乗り、戦場に夫を送って孤独な生活をしているナチス将校の妻たちを次々と誘惑することで、ナチスへの復讐を果たしていた。

そんな中、ホテルのプールサイドで会ったい知的な美しいドイツ⼈のリザ(カロリーネ・ハルティヒ)と出会い、愛し合うようになるが……、

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チラシに映っているフィリップはとても怖いお顔だが、実際は細面のちょっと冷たい感じの超美男子。身のこなしも上品、給仕姿の制服も素敵で、女性なら誰しもうっとりだ。

どんな高官の女でも思うがまま。そんな中で出会った愛する人リザ。

高級ホテルを舞台にナチス高官、夫人、ユダヤ人たちの混沌とした時代がフィリップの目を通して赤裸々に描かれていた。

原作は、ポーランド人作家レオポルド・ティルマンドが自らの実体験を基に1961年に発表。だがその内容の過激さから発禁処分となった小説「Filip」。
監督は、アンジェイ・ワイダ監督作のプロデューサーとしても知られるミハウ・クフィェチンスキ。
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2024年06月11日

手土産に東京名菓が次々と 6月21日公開『九十歳。何がめでたい』

🎬『九十歳。何がめでたい』前田哲監督/99分/6月21日より新宿ピカデリー、ミッドランドスクエアシネマにて全国ロードショー公開

断筆宣言をした90歳の作家・佐藤愛子(草笛光子)は、何もすることがなくて、新聞やテレビをぼうっと見て、日々を過ごしていた。同じ家の2階には、娘・響子(真矢ミキ)と孫の桃子(藤間爽子)がいるが、愛子の孤独な気持ちは伝わらない。

同じ頃、大手出版社に勤める編集者・吉川真也(唐沢寿明)は、コミュニケーションがうまく取れず、パワハラ、セクハラと問題となり謹慎処分になってしまった。妻や娘にも愛想を尽かされ、仕事にプライベートに悶々とする日々だ。


そんなある日、吉川の所属する編集部では愛子の連載エッセイ企画が持ち上がり、吉川が愛子を口説き落として、晴れて担当編集に!俄然、張り切る吉川だったが……。

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前田監督と草笛光子さんは『老後の資金がありません!』でもタッグを組んでいる。実際の草笛光子さんも90歳!見ているだけで「元気」のお裾分けになる。

草笛光子と唐沢寿明の息がぴったり。ずけずけものを言う作家から日頃の鬱憤の吐口扱いを受ける虐められキャラのような編集者さん。ご機嫌をとるのに、東京の美味しいものを手土産にいつも品を変えて持ってくる。

いつのまにか娘や孫までが今日の貢ぎ物は?と楽しみにするようになる。

唐沢さんは2枚目半ぐらいの中年で、仕事場でも家庭でもうまくいかない崖っぷち男。この役がぴったりハマってる!監督さん、いい人見つけた!

posted by ミッキー at 11:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年06月09日

眉唾で楽しんで 6月21日公開『新・三茶のポルターガイスト』

🎬『新・三茶のポルターガイスト』豊島圭介監督/88分/6月21日よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ他にて全国順次ロードショー公開(名古屋はシネマスコーレにて上映予定)

東京・三軒茶屋にある芸能プロダクションが入居する雑居ビルで、多発する心霊現象を収めた「三茶のポルターガイスト」。
これが公開された後も、怪現象は続いていた。

YouTuberやテレビの取材がやってきたものの、「本物なら放送不可能」とされて、真相を突き止められるのは映画しかないと、同じ場所にオカルト編集者・角由紀子が再び潜入。

定点カメラ、降霊術(コックリさん)、サーモグラフィ、物理学者・超心理学者らの意見も交えて心霊現象を検証していくが……。

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東京・三軒茶屋の心霊スポットに潜入取材した様子を描いた心霊ドキュメント「三茶のポルターガイスト」の続編。ナレーションは東出昌大。


これを見て、本当だーって怖がって信じる人いるのだろうか。このプロダクションの部屋だけ?下の階はカラオケ屋で上の階もあるらしいから、この現象が起こっているのか聞きに行ってもいない。本当なら真っ先に行って聞くだろうに。

今は、どうとでも撮れるから、下手に撮って信ぴょう性を出しているところが面白い。

ミッキーが一番奇異?に感じたのは、オカルト編集者・角由紀子さんの着ている上着のしっくりしない変な柄。見ていて落ち着かなくなる柄で、これが一番怖かったかも。

東出さんのナレーションが冷静で上手く、これだけが救いだった。
posted by ミッキー at 00:01| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする