🎬『若武者』二ノ宮隆太郎監督、脚本/103分
工場に勤める青年・渉(坂東龍ー)は無口で、近隣に住む義父に憎しみを抱えている。他人に嫌がらせをして快感を覚える居酒屋店員・英治(橋里恩)、温厚そうに見える介護士・光則(清水尚弥)たち3人は幼馴染。
ある日の午後、数年前に事故で亡くなったもう1人の幼なじみが眠る墓地に行く。途中、彼らの会話は世直しと称して、街の人々の違反や差別に対して因縁をつけ始めて…。
予備知識なしだったので時代劇と思って見たら現代の若者の作品だった。1人は無口で時に友人をイライラさせる。居酒屋の店員は相手の弱点や揚げ足取りの名人で、言葉も辛辣。介護職の人は見た感じ普通。
3人に共通するのは意外にも「真面目に仕事している」こと。
今、普通に働いている若者たちが、腹の中では「こういうことを思っていて」そどれを隠しながら日々生きているんだと妙に納得した。隠している怒りや不満が、現実生活の中でいつ爆発するのか不安になった。