『Here』バス・ドゥボス監督、脚本/ベルギー/83分/2023年
ベルギーの首都ブリュッセルに住む建設労働者の男性シュテファン(シュテファン・ゴタ)は、故郷ルーマニアに休暇を利用して帰国するために冷蔵庫の残り物でスープを作って、同僚たちに振る舞っている。
そんな彼は森を通っていたら、以前レストランで出会った中国系ベルギー人の女性シュシュ(リヨ・ゴン)と再会。彼女が苔類の研究者であることを知る。
シュテファンは彼女に苔がどんなものかを教えてもらい、その美しさに驚く。2人はしばらく森で時を過ごすが……。
『ゴースト・トロピック』 の続きでみた。お客は前と同じく相当入っていた。しかし最初の部分で居眠り💤。(休憩時にサンドウィッチと牛乳、りんごを食べたからかな)
2人が偶然に森で会う時に目を覚ました。どうもお互い一度会っているようで、彼女が苔学者とは知らなかった様子。「彼女」も「苔」も見直すといった流れだ。
この森で会わなければその二つを知らずに人生を送るはずだが、彼女とはその時に数時間いるだけ。でも「苔」の神秘的な美しさはずっと彼には記憶として生き続けると思った。
全体的には前作同様「愛想なし」だが、「苔は小さな森よ。地球上で最後まで生き残るのも苔」と言う台詞や、実際に見せてもらった苔の美しさに魅了された。
★2023年・第73回ベルリン国際映画祭エンカウンターズ部門にて最優秀作品賞&国際映画批評家連盟賞(FIPRESCI賞)をダブル受賞した。