🎬『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』マルコ・ベロッキオ監督、脚本/イタリア、フランス、ドイツ/125分
1858年。イタリア・ボローニャのユダヤ人集落に暮らすモルターラ家に、時の教皇ピウス9世の命令を受けた信徒が深夜に押し入って来て、何者かにカトリックの洗礼を受けたと言って、モルターラ家の7歳になる息子エドガルドを連れ去られてしまう。
教会の法では、洗礼を受けたエドガルドをキリスト教徒でない両親が育てることはできないという理由だ。
息子を取り戻そうと必死になるモルターラ夫婦に世論やユダヤ人社会の協力を得るが、教会とローマ教皇は揺らぎつつある権力を強化するために、エドガルドの返還に応じなかった。
監督は『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女」のイタリアの巨匠マルコ・ベロッキオ。
ウィキペディア(Wikipedia)で調べてみたら「エドガルド・モルターラ誘拐事件」と、すぐに出て来た。ユダヤ教徒の子どもである7歳のエドガルドが赤ん坊の時に、キリスト教徒の子守の女が高熱に苦しむ赤ん坊に勝手に洗礼をしたという事実が発覚したという理由で、連れていってしまったのだ。
7歳のエドガルドはここで良い子にしているとお父さんお母さんに会えると言われて良い子で成長する。映像では小さい男の子たちが他にもいて、各地でそういうことが起こったのだろうか(それとも教会に属する学校だったのか)強引なやり方は、まるで中世の話だ。
エドガルドはそこで大人になって司祭となるが……この続きはスクリーンで。