日本のあっちこっちで地震が発生している。東海地方も心配。年に2回、用心深いミッキーは旅行用の大型キャリーに防災グッズを点検している。水はメダカを飼っているからバケツに🪣5杯、新品ペットボトル24本、水道水を詰めたペットボトル(2カ月に一回水換え)を20本ほど。それらを玄関、便所、ベッドの下、テーブルの下に分けて収めている。でも、こうも多発すると、心配になって今日は百均に行って役に立つのを見つけてこようと思っている。
🎬『瞼の母(1962)』加藤泰監督、脚色/83分/1962年
江州番場の忠太郎(中村錦之助)は5歳の時に母親と生き別れてから20年。母恋しさに旅から旅への渡世人。母が江戸にいるらしいと風の便りで耳にしたが、弟分の半次郎(松方弘樹)の行く末が気になって、半次郎の実家がある武州へ向かった。
敵対する親分の飯岡助五郎に手傷を負わせた半次郎は、飯岡一家に追われる身。武州には半次郎の母・おむら(夏川静江)と妹・おぬい(中原ひとみ)がいる。わが子を思う母の愛にうたれた忠太郎は、喜八らを叩き斬って半次郎をおむらの里に逃した。
母を尋ねる忠太郎は、貧しい暮らしをしていたら、母にあげようと百両を懐にしまって、江戸中を探し回る。
チャンバラが上手く、声もいい中村錦之助より、浪花千栄子さん(角付の三味線ひきの老婆)、小暮三千代さん(忠太郎の母)見たさに岐阜ロイヤル劇場に。1シーン1シーンを食い入るように観た。
お客は20人ほどで、男の人が鼻をすすりあげていたがきっと花粉症だからではないはず。ミッキーも鼻水こそ出なかったが、ホロリ。
★ヤクザ言葉でも日本語の美しさに溢れていた。
★ほぼセットを組んでの撮影だと思うが、温もりがあって、奥行きも感じられた。
2024年04月18日
2024年04月17日
少女の狂気は夢に出てきそう……4月27日公開『システム・クラッシャー』
🎬『システム・クラッシャー 』ノラ・フィングシャイト監督、脚本/ドイツ/118分 /4月27日よりシアター・イメージフォーラム、ナゴヤキネマ・ノイ他にて全国順次ロードショー公開
父親から受けた暴力のトラウマを抱える9歳の少女ベニー(ヘレナ・ゼンゲル)は手のつけようがないほど攻撃的で、里親やグループホーム、特別支援学級などで問題を起こしていた。ベニー本人は母親のもとへ帰ることを強く望んでいるが、母親はベニーに愛情を持ちながらも、どう接して良いかわからず、施設に預け続けている。
そんな中、非暴力トレーナーのミヒャ(アルブレヒト・シュッフ)は3週間の隔離療法を提案。ベニーと2人きりで森の山小屋で過ごすことにした。はじめのうちは文句を言い続けていたベニーだったが、徐々にミヒャに対して心を開き始めて……。

色白で金髪の9歳の少女ベニーを当分忘れそうにない。悪夢に出てくるかもしれないほどだ。一度怒りに火がつくと手がつけられなくて、警察が身体を拘束するほど凄まじいのだ。
この役を演じることができる子役など世界中をさがしてもそういるもんじゃない。声も、怒声や狂気の声を難なく出している。
ベニーの周りにいる実母、施設の人がどんなに親切に心を砕いてもベニーに押し寄せる激情にはなすすべもない……。とても疲れる映画だが、是非とも観ていただきたい。
父親から受けた暴力のトラウマを抱える9歳の少女ベニー(ヘレナ・ゼンゲル)は手のつけようがないほど攻撃的で、里親やグループホーム、特別支援学級などで問題を起こしていた。ベニー本人は母親のもとへ帰ることを強く望んでいるが、母親はベニーに愛情を持ちながらも、どう接して良いかわからず、施設に預け続けている。
そんな中、非暴力トレーナーのミヒャ(アルブレヒト・シュッフ)は3週間の隔離療法を提案。ベニーと2人きりで森の山小屋で過ごすことにした。はじめのうちは文句を言い続けていたベニーだったが、徐々にミヒャに対して心を開き始めて……。

色白で金髪の9歳の少女ベニーを当分忘れそうにない。悪夢に出てくるかもしれないほどだ。一度怒りに火がつくと手がつけられなくて、警察が身体を拘束するほど凄まじいのだ。
この役を演じることができる子役など世界中をさがしてもそういるもんじゃない。声も、怒声や狂気の声を難なく出している。
ベニーの周りにいる実母、施設の人がどんなに親切に心を砕いてもベニーに押し寄せる激情にはなすすべもない……。とても疲れる映画だが、是非とも観ていただきたい。
2024年04月16日
『コウイン 光陰』センチュリーシネマにて
🎬『コウイン 光陰』柿崎ゆうじ監督、脚本/93分
要人警護専門の警備会社エステックで、殉職した中本の遺志を継ぎ日々奮闘する高城久夫と佐野容子。
そんなある日、中国の工作員に追われていると話すひとりの女性が、身辺警護を依頼してくる。高城をはじめとした警護チームは、女性を匿うため人里離れたキャンプ場にやってくるが、すぐに工作員が迫っているとの情報が入ってくる。
子連れの家族や仲の良さそうな中年夫婦、若者5人グループ、テントをはる若い女2人など、キャンプを楽しむ人々の中に、すでに工作員が紛れているかもしれず安心できない状態。
そんな時にドローンを扱う男の子が行方不明になって……。

山本陽子さんの『大巨獣ガッパ』がやっと100本目。で、これが101本目。あちゃー、稀に見る駄作。劇場の最前列に座ってたのでぐるっと回って途中退場しにくいので最後までいたが、今年に入って初のトホホ映画。
人里離れた場所が安全という考え違い、要人の配慮(食べ物は菓子パン一個)、カーテンも閉めない不用心さ、行方不明の男の子を探すのに一回も名前を連呼しない等々、演出力不足でテレビの2時間ドラマでもこんなのはあるまい。
要人警護専門の警備会社エステックで、殉職した中本の遺志を継ぎ日々奮闘する高城久夫と佐野容子。
そんなある日、中国の工作員に追われていると話すひとりの女性が、身辺警護を依頼してくる。高城をはじめとした警護チームは、女性を匿うため人里離れたキャンプ場にやってくるが、すぐに工作員が迫っているとの情報が入ってくる。
子連れの家族や仲の良さそうな中年夫婦、若者5人グループ、テントをはる若い女2人など、キャンプを楽しむ人々の中に、すでに工作員が紛れているかもしれず安心できない状態。
そんな時にドローンを扱う男の子が行方不明になって……。

山本陽子さんの『大巨獣ガッパ』がやっと100本目。で、これが101本目。あちゃー、稀に見る駄作。劇場の最前列に座ってたのでぐるっと回って途中退場しにくいので最後までいたが、今年に入って初のトホホ映画。
人里離れた場所が安全という考え違い、要人の配慮(食べ物は菓子パン一個)、カーテンも閉めない不用心さ、行方不明の男の子を探すのに一回も名前を連呼しない等々、演出力不足でテレビの2時間ドラマでもこんなのはあるまい。