2024年03月21日

『12日の殺人』伏見ミリオン座にて

真冬に戻ったような寒さ。足元、首回りを暖かくして、ゆっくり歩いてミリオン座まで行った。

🎬『12日の殺人』ドミニク・モル監督、脚本/フランス/121分



10月12日の夜、女子大学生クララ(ルーラ・コットン=フラピエ)が焼死体となって発見された。捜査を担当するのは、昇進したばかりの刑事ヨアン(バスティアン・ブイヨン)とベテラン刑事マルソー(ブーリ・ランネール)の2人はクララの周囲の男たちや関係者に聞き込みをするが、男たちの全員がクララと肉体関係を持っていたことがわかる。

殺害は夜道でガソリンをかけてライターで火をつけるという計画的なものだったが、容疑者を特定することができなかった。

捜査が行き詰まるなか、ヨアンは先が見えない事件で精神的に追い詰められていく。

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『ハリー、見知らぬ友人』の監督作品だから観にいかないではいられない。行って良かった。

犯人か?とみなされる男はみんなどちらかというとクセの強いヤカラで、クララの品性が疑われるが、死の直前まで一緒だった親友のナニー(ポーリーヌ・セリエ)が「クララは男好きで話と言えば男のことばかりだったけど、優しい子だったよ」と刑事たちに強く言っていた。「事件の原因は、クララが女の子だったからよ!」とかばっていた。

刑事たちの生活も深く描いていて、事件によっては思いが深くなると、何年経っても悪い夢を見たような感覚から逃れられないとも言っていた。

★

原作はポーリーヌ・ゲナによる2020年のノンフィクションを基に、モル監督とジル・マルシャンが脚本を書いている。
★2023年・第48回セザール賞で作品賞・監督賞・助演男優賞・有望若手男優賞・脚色賞・音響賞を受賞。


posted by ミッキー at 20:03| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする