🎬『罪と悪』齊藤勇起監督、脚本/115分
13歳の少年・正樹が川岸で何者かに殺された。大切な友人が殺された春(高良健吾)、晃(大東駿介)、朔(石田卓也)は、正樹がよく遊びに行っていた少年好きな老人・おんさんが犯人だと考え、住んでいる小屋に乗り込み、揉み合いの末におんさんを殺してしまう。春は全ての罪を被り、おんさんの家にガソリンをまき火を放つ。
22年後、刑事になった晃(大東駿介)は父の死をきっかけに地元に戻ってきていた。朔は引きこもりになった兄弟・直哉の面倒をみながら家業を継いで農業に精を出していた。春は建築業を営みながら、地元の不良少年たちの面倒を見ながら、町の暗部にも顔をきかせていた。
そして再び、同じ場所で殺人事件が起こって……。
幼なじみの少年が背負った罪と、22年後に起きた新たな殺人事件の行方を描いたミステリー。本作が長編デビューの齊藤勇起監督、脚本を手がけている。
観ている時は夢中でストーリーを追っていたが、終わってから「なんでこうなったのか、その関係はいつから始まったのか」とわからないことが多々出てきて、夢まで見てしまった。(特に最後のシーン)
分かりづらいところは確かにあるが、一番の収穫は「音」関連。音楽の入りのタイミング、普通この「音」は邪魔になるのに……と感じるのも上手く楽曲と調和していた。監督さんは「音」関連の良いアドバイザーや友人をお持ちのようだ。
★脚本に友人同士の受け答えに固さが気になったり、中坊の時には少し方言を入れてほしかったなど思ったが初監督作品だから目をつむろう。