祖父母が暮らす田舎へひと足先にやって来た看護学生の「孫」(古川琴音)は、祖父母との久々の再会を喜びながらも、その言動にどこか違和感を覚える。祖父母の家には他の誰かが」住んでいるように感じた。
やがて、人間の存在自体を揺るがすような根源的な恐怖が彼女に迫って……。

この「気持ち悪い」映画。『コントラ』『鈴木さん』系の「山村・異空間」話でどれも国内の映画祭で初上映された。気持ち悪いやいい悪いはともかくも『みなに幸あれ』が先年の東京国際で上映されればよかったのに。
今、東京国際の日本映画をまとめているけど、正月以降に公開を持ち越したのはほぼない。日本映画においては公開宣伝映画祭と言える。もっともっと新人の監督の「これ公開されるのか」と思われる作品、監督を発掘していただきたい。
この作品のことはあまりの気持ち悪さ、意表をつく展開に『コントラ』『鈴木さん』好みのお方や、正月気分がなかなか抜けなーい方は、是非とも劇場にお出かけいただきたい。