2024年01月22日

『薔薇の葬列』大須シネマにて

正月明けて初めてうちから300歩(信号なし)のコメダにいった。コーンスープと小さいピザを頼んだ。観た映画の感想など書こうと思ったが、流れてきたのはお話。それも意外や次々と面白く展開して5、6分聞いていた。

また違う話になるみたいなので、バイト君に聞いてみた。「これって今までなかったよね、コーヒーをのみながら持参した本や、何か他ごとを考えたい人にとって、とっても気に障るんだけど」と言うと日本全国同じでこちらでは音量くらいしか変えられなんです」と教えてくれた。

全国津々浦々行ったわけではないが 名古屋は音には鈍感。名古屋発祥のコメダで裏打ちされた。


🎬『薔薇の葬列』松本俊夫監督、脚本/104分/1968年

エディ(ピーター)は、ゲイ・バーNO1。経営者の権田(土屋嘉男)と身体の関係をもった。権田と同棲しているゲイ・バーのママ、レダは、それを薄々知っていて穏やかではなかった。

エディとママ激しく半目しあう、レダを消してしまえば……と想像するが……。

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良い日和だったから大須シネマの薔薇『薔薇の葬列』にするか、ミッドランドスクエアシネマのカーネーション『葬送のカーネーション』と迷った。やっぱりカーネーションにすべきだった。

54年前の作品で当時は前衛的なもの実験的なものと位置付けられているが、なんの感慨も湧かなかった。当時として斬新な作りとも思わなかった。

この映画で見出されたピーターも自然な美しさはなく、人工的に出来上がった姿ばかり。

当時、通行人まで気を使わず撮っているせいか、面白いことに「彼ら」を遠まきに見ているサラリーマンやおばさんたちのこわばったような表情が見ものだった。





posted by ミッキー at 02:51| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年01月21日

かつて、大陸から香港に泳いで渡った老人のお話 1月26日公開『白日青春 生きてこそ』

🎬『白日青春 生きてこそ』ラウ・コックルイ監督、脚本/香港、シンガポール/111分1月26日より新宿シネマカリテ他にて順次ロードショー公開。

パキスタンから香港に来た難民の両親のもとに生まれ、香港で育った少年ハッサン(サハル・ザマン)は、家族とともにカナダへ移住することを夢見ていた。ところがある日、父が交通事故で亡くなり、その夢は突然奪われてしまう。

ハッサンは母親の心配をよそに、難民の子どもらに盗みを働かせるギャング集団に加わる。しばらくしてハッサンは警察のギャング対策で追われる身となる。


一方、1970年代に本土から香港に泳いで密入境したタクシー運転手チャン・バクヤッは、警察官として働く息子との関係がギクシャクしていた。バクヤッはハッサンの逃亡を手伝うことを決心。2人の間には徐々に絆が芽生え始めるが、ハッサンはバクヤッこそが父の命を奪った事故を引き起こした運転手と知る。

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このところ、移民問題をテーマにした映画をよく観ている。今作の香港移民事情は思っていたより相談窓口もあって、ゆるい感じを受けたが、何か事故や事件が起きると容赦がない。

そこで長年タクシー運転手をやってる男は、ハッサンに関わるまで、息子とは打ち解けていなかったがその他は安定した生活を送っていた。今では住民権もあって、息子は警官上司の娘と結婚。その嫁だって優しい。

そんな男が10歳のハッサンを見て自責の念だけではなく、今まで悔いてきた妻のことなかなか香港に呼べなかった息子の少年時代を思い返したのだろう。

話は変わるが、香港のタクシー運転手の権利金と家を買うお金が同等ぐらいですごく迷ってタクシー運転手の権利を買った という話があって、大変な苦労をして来たんだろうと理解した。


★香港の名優アンソニー・ウォンが、わけあって息子と打ち解けられない偏屈なタクシー運転手チャン・バクヤッ(陳白日)を演じ、台湾の第59回金馬奨最優秀主演男優賞を受賞。この大スターを相手に堂々とした演技でデビューしたパキスタン出身、香港在住の少年サハル・ザマン。第41回香港電影金像奨最優秀新人賞を受賞。


posted by ミッキー at 07:59| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年01月20日

Netflix『60ミニッツ』 1月19日公開

Netflix『60ミニッツ』オリバー・キーンレ監督、脚本/ドイツ/89分

格闘家のオクタビオ(エミリオ・ザクラヤ)は、1時間後に開かれる娘の誕生パーティーに出席しなければ、親権を完全に失う状況だった。

目前に控えた大試合を放棄してパーティーへと向かおうとするが、彼に大金をかけていた裏社会の者たちから追われる。刻一刻とタイムリミットが迫る中、オクタビオはベルリンの街を駆け回りながら娘のもとに急ぐが……。

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ストーリーとしてギリギリ間に合うのだろうとタカを括っていたが意外と、そこまでが辛く険しく描かれていた。アクションシーン、格闘技シーンは抜かりなく、彼の娘を思う気持ちが切々と伝わってきた。最後のシーンで幸せな気分にさせてくれた。

posted by ミッキー at 09:51| Comment(0) | DVD Netflix | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする