🎬『ポッド・ジェネレーション』ソフィー・バーセス監督、脚本/ベルギー、フランス、イギリス/111分/センチュリーシネマにて
AIが発達した近未来のニューヨーク。ハイテク企業で働く女性レイチェル(エミリア・クラーク)は、大企業ペガサス社が推奨する妊娠方法を上司から特別枠で試して見ないかと持ちかけられる。それは出産までの280日の間、持ち運び可能な卵型ポッドで赤ちゃんを育てるというものだった。
しかし植物学者として自然界を守ろうと奮闘しているパートナーのアルビー(キウェテル・イジョフォー)には、すぐには相談できなかった。彼は自然な妊娠を望んでいたからだ。
一人でペガサス社の子宮センターを見学したレイチェルはポッド妊娠の期待を募らせていく。
初日2回目で観客はミッキーを入れて二人。題名がわかりにくいかったのか、邦題に工夫があれば興味を引くのに……と思った。
このところ街を歩いていて、妊婦さんに出会うことはほとんどない。意識して今日、1時間半、名古屋駅、伏見、大須を歩いて見たが「妊婦」さんとわかる方は2人だった。
この作品を見てポットがあれば、仕事は続けられるし、つわりもないだろう。けれど問題はそれからだ。育児ポットなどに任せてしまうのは気が引ける。育てるのが手間と思うなら子を産まない選択もある。
自然派の旦那様は奥様よりポットに対して過保護になって意外な変わりようだったが、生まれてからの授乳シーンがなかったのが気に掛かった。
問題提起は良いところを突いていたが、終わり方があっさりしていて拍子抜けしてしまった。