Netflix『エレナは知っている』アナイ・ベルネリ監督、脚本/アルゼンチン/100分
パーキンソン病を患う老婆エレナ(メルセデス・モラーン)は、娘イザベル(メルセデス・スカポラ)に面倒を見てもらっていた。今日も美容院に行って髪を染めてもらうことになっていたが、このままでいいというエレナに娘はイライラして喧嘩になってしまう。
エレナは娘が不憫になって美容院に連れて行ってもらって、終わる頃に迎えにくると約束して別れたが、これが母娘の今生の別れとなるとは思いも寄らなかった……。
突然死した娘の死の真相を究明するため自ら捜査に乗り出す物語。原作はクラウディア・ピニェイロ著書の「Elena Knows」。(写真は原作本)
エレナと娘はよく衝突する間柄だったが、娘との会話やエレナの体に動かし方が、今のミッキーの動きに似ていて食い入るように見てしまった。娘のちょっとうるさいと感じる世話やきも似ている。
警察に行って娘の遺体と対面するシーンは、見るからに「事件で殺された」としか考えられないので、エレナが「誰かに殺された」と直感したのは仕方ないこと。遺体の見せ方に疑問は残るし、世間があまり病身の老婆エレナに親切じゃないのも意外だった。
★主演を務めるメルセデス・モラーンとメルセデス・スカポラは実の母娘。