🎬『ファンファーレ』吉野竜平監督、脚本/85分/11月17日より渋谷シネクイント、センチュリーシネマ他にて全国ロードショー公開
アイドルグループ「ファンファーレ」の初代リーダーである大石万理花(水上京香)と元センターの須藤玲(野元空)は、グループ卒業の後は、それぞれ振付師とスタイリストの道へと進むが、二人とも厳しい現実に戸惑いと実力の無さを感じながら日々を過ごしていた。
そんなある日、かつての仲間でファンファーレ現リーダーの西尾由奈(喜多乃愛)から、卒業ライブのために振付と衣装を担当してほしいと頼まれる。
突然、訪れたチャンスをつかもうと奮闘する万理花と玲だったが、追いつかない技術や、決して良好ではなかった過去の関係によって摩擦が生じてしまい……。
『スプリング、ハズ、カム』『君は永遠にそいつらより若い』の吉野竜平監督。過去作より厳しい現実を突きつけている。
一度スポットライトを浴びたアイドルたちのその後を描いている。ミッキーの観る範囲では、この視点のものはありそうなようでなかったことに気付いた(あったら教えてほしい)。
人生でいろいろな場面で嬉しいファンファーレが鳴った後、どんな人生が待ち受けているか……、たとえば、恋愛して華やかな結婚式を挙げて、その後…‥と思ってみれば思い通りには行かない。皮肉に考えれば「ファンファーレ」は「不安の扉」とも感じた。
最後の舞台として、踊り歌う彼女たちがちょっと痛々しくも感じた。
★いつもボクシング映画に欠かせない松浦慎一郎さんが、ファンファーレの事務所責任者を演じていた。