2023年11月03日
第36回東京国際映画祭(11)『ゴジラ−1.0』
🎬『ゴジラ−1.0』山崎貴監督、脚本/125分/クロージング作品/11月3日より公開中
特攻隊であった敷島浩一(神木隆之介)は戦争から命からがら帰ってきたが、両親は戦禍で亡くなっていた。呆然と焼け野原に立つ浩一は、食べ物盗んで逃げる赤ん坊を抱えた女性・大石典子(浜辺美波)と遭遇、見捨てておけず仕方なく同居する。
近隣に住むおばちゃん(安藤サクラ)に助けられて、表向きは三人家族のような生活が続くが、浩一にある筋から、大金がもらえる危険な「戦後の後始末」の仕事が……。
その仕事に集まった男たち(山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、佐々木蔵之介ら)は戦争経験があって体が丈夫な輩だった。
東京国際映画祭2023のクロージング作品で、「ゴジラ」の生誕70周年記念作品でもある。
題名の「−1.0」の読みは「マイナスワン」。
舞台は戦後の日本で、戦争によってなにもかもを失い文字通り「無(ゼロ)」になった日本に、追い打ちをかけるように「ゴジラ」が出現する。無敵な大ゴジラは、圧倒的な力で日本を「負(マイナス)」へと叩き落としていく様を、スクリーンいっぱいに見せてくれた。
戦後から5年間に町風景が少しずつ変わってくる様子や、やっと復興した銀座を破壊するゴジラから目が離せなかった。
今日から始まる三連休に是非ご家族連れで劇場にお出かけいただきたい。