2023年10月27日

第36回東京国際映画祭(5)『市子』

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昨日、痛いアクシデントがあった。だから今落ち込み中……ホント歳は取りたくなーい!

🎬『市子』戸田彬弘監督、原作、脚本/125分/Nippon Cinema Now部門/12月8日公開

川辺市子(杉咲花)は、同棲してから2年の恋人・長谷川義則(若葉竜也)からプロポーズをされた。涙を流して喜んだ市子だったが、翌日、突然失踪。

長谷川は途方にくれるが、市子と関わりがあった人たちを訪ねていくと次第に彼女の底知れない衝撃的な過去が浮かび上がってきて……。

戸田彬弘監督が主宰する劇団チーズtheater旗揚げ公演作品。サンモールスタジオ選定賞2015では最優秀脚本賞を受賞した舞台「川辺市?のために」が原作。い

一回見ただけではちょっと理解できなかったが、市子を演じる杉咲花に釘付け。今年の主演女優賞レベル。絶対もう一度観たいと思った。

遠因は市子の母親のセックス依存性だが、一言、二言では説明できない複雑さと異様さである。最初の夫(多分市子の父親)は暴力を振う男ですぐにいなくなったが、その時には市子がお腹にいて、出生届はその男の子として届けるべき期間だったが、暴力を振うような男と関わりたくないので「無戸籍」になって成長した「市子」。

無戸籍と言えば中国のひとりっ子政策で男の子が欲しいので女の子が生まれると届けを出さない女の子が多いと聞くが、今作は日本の30〜40年前のお話。今現在でも800人ほどいるらしい。

映画として心に突き刺さる作品だった。


posted by ミッキー at 20:11| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする