2023年10月24日

第36回東京国際映画祭(2)『99%、いつも曇り』

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東京の映友さんにお会いしたりお茶を飲んだりして久しぶりに近況報告をした。そしてお菓子をいただいたり、松茸のおにぎりまでくださった。松茸は初物だから長生きしそうだ。

🎬『99%、いつも曇り』瑚海みどり監督、脚本、主演/日本/110分/「Nippon Cinema Now」部門/12月15日公開予定

正義感が強くおしゃべりで潔癖症の45歳の主婦・楠木一葉(瑚海みどり)は、母親の一周忌で叔父から子どもを作らないのかと聞かれて、気持ちが不安定になった。生理も途切れ、子どもはもう無理、作れないと大声で返答するが、夫の大地(二階堂智)は子どもを欲しがっている様子を垣間見て複雑な心境になってしまう。

15年前に流産した経験があり、子作りに前向きになれない彼女は、自分がアスペルガーであることに悩んでいて、いつも行く食事処のママに里親制度の話を教えてもらってから、そのことで頭がいっぱいになって……。

東京国際で観た最初の作品。監督さん自身はアスペルガーの傾向がある。

「普通」という言葉にとても敏感な一葉を包容力のある夫が支えていく夫婦愛の物語。

夫だって会社では若いものに出し抜かれたり、仕事ミスの尻拭いをさせられたりと思うようにいかないが、波風を立てずに自分にふられた仕事をこなしている。普通だったら(普通というと言葉は禁句でも、よく使う)妻に愚痴るが、一葉には言わない。言えないのではなく、一葉が一葉ゆえに「我慢」できているのでは、と感じた。

側から見れば、夫が一葉を守っているように見えるが、ミッキーは羽目を外さず生きていけるのは妻がいるから……と思えてきた。

最後に流れる歌もとてもいい曲で監督さんのお声ではないかなと思った。残りの1%は「夫婦愛で快晴❗️」


posted by ミッキー at 23:29| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする