1992年、釜山の旅館「トンソン荘」のアルバイトの男が、恋人を連れ込んで殺害。その様子をビデオカメラで撮影するという事件が起きる。逮捕された男の判決は無期懲役。だが仮釈放の 1 年前に自殺。
残虐な殺害の一部始終が収められたビデオテープは当局によって封印されたが、検事の間で話題になったいた。理由は殺害現場である部屋の鏡に映っていたものだった。それは学生服に身を包んだ少年で、そこにいるはずのない者だった。
取材班はその真相を突き止めるために調査を開始 。そして調査の様子を記録映画として撮影する。

殺人事件の一部始終が収められたビデオに映ったものを追って、取材班が調査をする過程が「フェイクドキュメンタリー」で描かれるホラー作品。
フェイクとわかっていても、インタビューする関係者の深刻な口調にゾクっとしたり、真っ暗な事件現場に行く場面では、見ているミッキーも後に続いて覗き込んだりする臨場感で震えたが、それは始まりの30分ぐらい。
あとは見たくない場面もあるが、ホラーというより説明過多の脅しになっているのが残念。
良いのはいわゆる「音脅し」が少ないこと。ホラーとしては中級といったところ。