2023年10月08日

山形ドキュメンタリー映画祭2023(3)「野田真吉特集:モノと生の祝祭」より『原爆許すまじ』『松川事件 真実は壁を透して』

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🎬『原爆許すまじ 1954年 日本のうたごえ』モノクロ/28分/1954年

全国各地の工場、農村から数万の人が「原爆許すまじ」を旗印にして、1954年11月に東京で大規模なうたごえ運動の大イベントが開催され、各地の民謡、合唱、踊りなどが披露された。

何万人が斉唱(一つの旋律を一緒に歌う)で歌ううたごえの迫力にうたれた。この催しで朝鮮や中国の方々も参加していたのが印象的だった。

🎬『松川事件 真実は壁を透して』モノクロ/63分/1954年/ニュープリント版で上映

1949年(昭和24)8月17日,東北本線松川・金谷川駅間で列車が転覆。乗務員3名が死亡。国鉄と東芝松川工場の労組員・共産党員の共同謀議によるものとして20名を起訴。一審では死刑を含む全員有罪(二審では3名を無罪)の判決が下されたが,被告らのアリバイを証明する新証拠が発見され無実を訴える。最高裁は事件を仙台高裁へ差し戻して、63年全員無罪が確定。

「松川事件」という名だけ知っていたが詳しい内容はこの作品で知った。証拠もなしで捕えられて、拷問、脅迫、長時間の取り調べで精神的に参ってしまい、頷いたばかりに……このやり方で、今現在もどれだけの人が苦しんでいるかと思うといたたまれない気持ちでいっぱいになった。真犯人は捕まったというニュースは見当たらなかった。

★この回は会場が満員。早くから並んで正解だった。



posted by ミッキー at 01:50| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする