2023年10月25日

第36回東京国際映画祭(3)『相撲ディーディー』

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🎬『相撲ディーディー』ジャヤント・ローハト監督/インド/118分/「アジアの未来」部門

柔道選手のヘタルはふとしたきっかけで相撲と出合う。結婚を急がせる母親の反対を押し切って相撲に邁進するが負けがつづく。

夢を諦めない彼女は日本へ渡り、基本から厳しい生活や稽古に明け暮れる毎日が続く。


異色のインド女子相撲ムービー❗️主役の女性がとってもふくよかで美しい❗️

女性と相撲といえば、イギリスのヨークシャー地方を舞台に社会から好奇な目で見られがちな太目の女性たちがSUMO精神を学ぶためのクラブを通して、人間として成長してゆく姿を描くコメディ『恋はハッケヨイ』や瀬々監督の2018年にの『菊とギロチン』だ。

そして今作はインド。それも実話。日本に修行に来日して相撲神社で個人指導を仰ぐが、毎日毎日、腰をかがめて箒で掃除、太鼓に音が何回鳴っていたか記憶するなど相撲とはかけ離れた指導ばかりだったが、それがとても理にかなっているのだ。





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2023年10月24日

第36回東京国際映画祭(2)『99%、いつも曇り』

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東京の映友さんにお会いしたりお茶を飲んだりして久しぶりに近況報告をした。そしてお菓子をいただいたり、松茸のおにぎりまでくださった。松茸は初物だから長生きしそうだ。

🎬『99%、いつも曇り』瑚海みどり監督、脚本、主演/日本/110分/「Nippon Cinema Now」部門/12月15日公開予定

正義感が強くおしゃべりで潔癖症の45歳の主婦・楠木一葉(瑚海みどり)は、母親の一周忌で叔父から子どもを作らないのかと聞かれて、気持ちが不安定になった。生理も途切れ、子どもはもう無理、作れないと大声で返答するが、夫の大地(二階堂智)は子どもを欲しがっている様子を垣間見て複雑な心境になってしまう。

15年前に流産した経験があり、子作りに前向きになれない彼女は、自分がアスペルガーであることに悩んでいて、いつも行く食事処のママに里親制度の話を教えてもらってから、そのことで頭がいっぱいになって……。

東京国際で観た最初の作品。監督さん自身はアスペルガーの傾向がある。

「普通」という言葉にとても敏感な一葉を包容力のある夫が支えていく夫婦愛の物語。

夫だって会社では若いものに出し抜かれたり、仕事ミスの尻拭いをさせられたりと思うようにいかないが、波風を立てずに自分にふられた仕事をこなしている。普通だったら(普通というと言葉は禁句でも、よく使う)妻に愚痴るが、一葉には言わない。言えないのではなく、一葉が一葉ゆえに「我慢」できているのでは、と感じた。

側から見れば、夫が一葉を守っているように見えるが、ミッキーは羽目を外さず生きていけるのは妻がいるから……と思えてきた。

最後に流れる歌もとてもいい曲で監督さんのお声ではないかなと思った。残りの1%は「夫婦愛で快晴❗️」


posted by ミッキー at 23:29| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年10月23日

第36回 東京国際映画祭(1)『『北極百貨店のコンシェルジュさん』

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いよいよ開幕した第36回 東京国際映画祭。久しぶりに上京した(山形行きには駅構内は素通りしたが)東京の街は目にまばゆいほどの賑わいぶり。有楽町界隈は映画祭の盛り上がるで賑わっていた。

🎬『北極百貨店のコンシェルジュさん』板津匡覧監督/日本/79分/アニメーション部門(只今好評上映中)

デパートの従業員は人間。だがお客様はすべて動物たちである「北極百貨店」の新人コンシェルジュ・秋乃(声: 川井田夏海)は、フロアマネージャーの東堂(飛田展男)や先輩コンシェルジュに見守られながら第1日目が始まった。

百貨店にはあらゆる種類の動物たちがやって来るが、その中でも「絶滅種」である「V.I.A(ベリー・インポータント・アニマル)」は個性派ぞろい。妻を喜ばせたいワライフクロウ、父へのプレゼントを探すウミベミンク、プロポーズに思い悩むニホンオオカミなど、それぞれ悩みを抱える動物たちの思いに、孤軍奮闘する秋乃だが……。


月一回ぐらいデパ地下のみのミッキーだから、デパートであんなに親切にされたことはないが、70分が30分ぐらいに感じて「もっとみせて〜」と言いたくなった。監督さんは『百日紅 Miss HOKUSAI』のキャラクターデザインをした方。背景も抜かりなく、声の出演には文句なし❗️ご家族全員で楽しめるアニメーションだ。

posted by ミッキー at 18:19| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする