🎬『ダンサー イン Paris』セドリック・クランビッシュ監督、脚本/フランス、ベルギー/118分/9月15日よりBunkamura ル・シネマ渋谷宮下、センチュリーシネマ他にて全国ロードショー公開。
名門パリ・オペラ座バレエ団で主役を踊るバレリーナであるエリーズ(マリオン・バルボー)は、出番直前に舞台袖で恋人の浮気を目撃したことで、打撃を受けて『ラ・バヤデール』の舞台上で転倒。
医師からバレエを踊れなくなる可能性を告げられた。途方に暮れていた彼女に、怪我療養が一段落ついたら料理のアシスタントをしてくれないかと元バレリーナの友人が誘ってくれた。気分を変えようと話に乗ったエリーズは、ブルターニュのレジデンス(アーティストの創作活動の場)に料理人補佐として働き始めたが……。
『スパニッシュ・アパートメント』(2004)のセドリック・クラピッシュ監督作品。挫折した若き女性ダンサーの第二の人生を描いたドラマ。
映画の始まりからクラシックバレエの優雅さかと、後半のコンテンポラリーダンスの躍動感の対比が見事。それだけではなく、家族の関係、恋愛も現実的かつしなやかに描かれていた。
踊り手が役者となって演じられているが、それだからこそ嘘がなく安心して見られた。
★料理の場面で名古屋チキンを作りたいがレモンと柚子胡椒がないという台詞があって飛び上がるほど嬉しかった。