🎬『こんにちは、母さん』山田洋次監督、脚本/110分
大会社の人事部長である神崎昭夫(大泉洋)は、職場では人員整理で神経をすり減らし、家では妻と離婚、大学生の娘(永野芽郁)との関係に頭を抱える日を送っていた。
そんなある日、母・福江(吉永小百合)が一人で暮らす東京下町の実家を久しぶりに訪れた彼は、微妙ながら母の様子が変化していることに気づく。
山田監督と吉永小百合コンビ作品は『母べえ』『母と暮らせば』と、新作の『こんにちは、母さん』で「母」3部作となる。
孫の永野芽郁と祖母の吉永小百合が道を歩いていても、きっと通りがかった人たちはおばぁちゃんに目が行くだろうなぁ‥‥いつになったら年寄りになるんだろう、ミッキーみたいに。
なんて羨ましさで愚痴ってしまったが、なかなかの上出来作品。
大泉洋の会社の立ち位置や家庭における存在がうまく描けていた。同じ年代の男たちがこの作品を観たら、きっと、不意に何の連絡もなしに、実家を訪ねたくなるんじゃないかな。
★脇で登場する頑固な浮浪者・田中泯に注目!