🎬『あしたの少女』チョン・ジュリ監督、脚本/韓国/138分/ミッドランドスクエアシネマにて
就職希望の高校生3年生のソヒ(キム・シウン) は、担任教師から大手通信会社の子会社であるコールセンターを薦められてインターンとして働き始める。しかし会社は従業員同士に競争させたり、約束の成果給も3ヶ月後とかインターンにはないなどと言ったりして払ってくれない。
そんなある日、ソヒは親切に指導してくれた正社員で若い男性が自殺したことにショックを受け、精神が不安定になる。やがて、ソヒは真冬の池で凍死体となって発見される。
捜査を担当した刑事ユジン(ペ・ドゥナ)はソヒを死に追いやった会社を細かく調べ、隠された会社、高校の「闇の習慣」の真実に迫っていくと……。
『私の少女』のチョン・ジュリ監督とペ・ドゥナ(この作品では警察官)が再タッグ。
2017年に韓国で起こった実在の事件を基に、ごく普通の高校生少女が過酷な労働環境に疲れ果て自死へと追い込まれていく姿を描いた社会派ドラマ。
韓国映画で、やはりコールセンターのお話がある。3年前のあいち国際女性映画祭でオープニングを飾った『若者の光』を思う出した。そこでは数分のトイレでも告げて行くので(当然、規定以上かかると引かれる)若い青年が紙オムツをしているという驚きの作品があった。
http://www.mikki-eigazanmai.seesaa.net/article/477194242.html#
韓国にだけ特定したことだろうか……。
今日観た作品は希望は見えなかったし、辛いばっかりの映画だった。
帰りの通路で女の人お二人が「うちらも辛い時も嫌な時もあるけど、死ぬまではなかったことない?」「不満はあっても、わたしたちも黙ってないもんね」などという会話が聞こえた。