大阪駅は混雑して電車を降りた後、長蛇の列でプラットホームから出るまでに7、8分かかった。
🎬『CLOSE クロース』ルーカス・ドン監督、脚本/ベルギー、フランス、オランダ/104分
13歳のレオとレミ(エデン・ダンブリン& グスタフ・ドゥ・ワエル)は、学校でも放課後でも一緒に時間を過ごす大親友。しかし、2人の親密すぎる間柄をクラスメイトにからかわれたことで、レオはレミへにそっけない態度をとってしまう。
そのせいで気まずい雰囲気になり、大喧嘩になって……。

幼い時から家族同様に育った少年たち。友だちのからかいが元でぎこちなくなる。そして悲劇的なことが起こる。少年にとって一生の悔いになって消えないだろう。そのことを抱えてどんな大人になっていくのか、この先の映画も見たくなった。
微妙な表情や息遣いが繊細に伝わってきた。オーボエの音色、アイスホッケーの荒々しい動きがアクセントになっていて、美的感覚の鋭い作品だった。
★第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門でグランプリを受賞。第95回アカデミー賞でも国際長編映画賞にノミネート作品。
★監督はトランスジェンダーの主人公がバレリーナを目指す姿を描いた「Girl ガール」でカンヌ国際映画祭のカメラドール(新人監督賞)を受賞したルーカス・ドン監督が、13歳の2人の少年に起こる関係の変化を描いた長編第2作。
🎬『炎上する君』ふくだももこ監督、脚本/42分
高円寺で音楽に合わせて切り揃えた「脇毛」を見せながら一心に踊る2人の女性・梨田と浜中。唯一無二の親友である2人は「誰のために、何のために、脇毛を剃るの?」と今や常識となっている女性への抑圧に怒って叫んでいる。
その動画などで注目を集めていくが、そこに膝から下がボウボウと燃える青年が同じ高円寺に出没する噂を聞いた2人は……。

笑った!笑った!ふくだももこ監督 ありがとう。ももこ監督と言えば『こんぷれっくす×コンプレックス』(2015年 24分 アニメ)を思い出す。これも「脇毛」がテーマ。
名古屋シネマスコーレで9月2日から上映❗️是非是非ご覧いただきたい。