🎬『ソウルに帰る』ダビ・シュー監督、脚本/フランス、ドイツ、ベルギー、カンボジア、カタール/119分
韓国で生まれてすぐに養子縁組でフランスの養父母のもとで育った25歳のフレディ(パク・ジミン)は、ふとしたきっかけから初めて韓国へ来た。
しかし、自由闊達の彼女は、韓国の文化や言葉になじむことができなかった。だがフランス語を話す優しい韓国人でフレディの泊まる宿の受付をしている若い女性テナ(グカ・ハン)と仲良くなって、自分の実の両親を捜しはじめるが……。
第23回東京フィルメックスのコンペティション部門で審査員特別賞を受賞した作品。一日でも早く観たいと思っていた作品。主演の女の人が知人にそっくりだったので驚いた。
立場は違うが親たちの対応がこんなに露わになった作品は珍しい。親と子の関係に考えさせられた。
フレディを演じたはパク・ジミンは映画初出演らしいが「図々しさと自分の殻に閉じこもってしまう」両面を見事に演じ切っていた。
フレディとテナの出会いも音楽繋がりで始まるが、音楽の使いどころがとても個性的な作品だった。