2023年08月22日

Netflix『ポイズニング: 食に潜む汚れた真実』

ウェス・アンダーソン監督最新作「アステロイド・シティ」の公開を記念して、雑誌《POPEYE》のシニアエディター・矢野氏をお迎えし
『アステロイド・シティ』や映画特集号の制作裏話まで、ティーチイン形式でのトークイベントを伏見ミリオン座にて開催いたします!

【日程】2023年9月3日(日) 
【時間】14:00の回 「アステロイド・シティ」上映終了後よりトークイベント
【登壇者】『POPEYE』シニアエディター 矢野一斗さん(予定)
【場所】伏見ミリオン座にて

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Netflix『ポイズニング: 食に潜む汚れた真実』ステファニー・ソエクティッグ監督/アメリカ/82分/2023年

身近に潜む食中毒の危険。専門家や被害者家族へのインタビューを交えながら、アメリカの食中毒の実態を検証するドキュメンタリー。

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いったい何を食べたらいいか怖くなったが、大変勉強になったドキュメンタリー。

アメリカといえばハンバーガー、アメリカといえば大量生産とイメージするが、見ていると、もう世の中に安心して食べられるものってのはないんじゃないかと思ってしまう。畜産、農業の政治との絡みもよくわかった。

その原因は大腸菌に汚染された「水」。もっと元を探れば「牛から出た大腸菌」手軽に子どもたちが食べるハンバーガーはいろんな肉を混ぜ合わせてミンチにする。その中に紛れ込んだOー157は子どもらの口に入り、潜伏期間が1週間か10 日で発症。何人もの子たちが無惨な亡くなり方をしている。

「肉はちゃんと焼く」「ミンチは68°以上で焼く」で解決されるが、生野菜は、大量生産で機械で水をかけるが、農場の周りに牧場 があると糞尿処理の不手際で、周りの水も汚染されて、生野菜にかかってしまう。

2006年にアメリカで起こった「ほうれん草事件」は有名。 2006 年9 月、アメリカにおいて発生した腸管出血性大腸菌O157 アウトブ レイクは、疫学調査の結果、生ほうれん草が原因である特定された。 患者は 205 人で、特定のブランドのほうれん草を喫食しており、ほうれん草から患 者と同一株のO157 を検出した。

野菜を丁寧に洗っても完全には無くならないらしい……。


posted by ミッキー at 21:15| Comment(0) | DVD Netflix | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年08月21日

。『流れの譜 第一部動乱 第二部夜明け』岐阜ロイヤル劇場にて

今日も暑い名古屋。岐阜もきっと同じような暑さかなと思いながら、岐阜ロイヤル劇場に。どこの中都市も同様だが閉めたりたたんでしまったりした店舗が多いこと。そんな中で古い劇場のロイヤルは頑張っている。観たのは『流れの譜 第一部動乱 第二部夜明け』観客は男のお一人様が20人ほど。

🎬『流れの譜 第一部動乱 第二部夜明け』貞永方久監督、脚本/170分

第一部・動乱では、北海道旭川・歩兵第27連隊に赴任した陸軍中佐・菅原忠一郎(田村高廣)は、屯田兵だった父・弥七郎、妻・丸枝(司葉子)と、忠節、忠礼、忠勇、忠信、忠淳、赤ん坊の忠質の6人の男の子がいた。どの子どもたちそれぞれの若い時代を描いていた。その時代はなんと言っても父の権力が重く妻は子たちが次々と戦禍に死んでいくのを涙ながらに呆然と見守るしかなかった。

第二部・夜明けでは、負け戦の虚脱した男たち。生き残ったのは2人の子だけ。昭和23年、忠一郎は自ら軍人勅論を唱えながら生涯を終えた。

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戦前、戦中、戦後に生きた軍人一家の激動の昭和史を、北海道の雄大な自然を背景に描いた長編ドラマ。170分、見応えは十分にあって、あっという間に終わってしまった。

父が息子を自分の思い通りに育てようとするが、言うことを聞いて立派な軍人になるが戦死。反対に戦争反対で刑務所に入れられた子は戦後息を吹き返したように活躍……。二部では3代目になると、子が親になって、次の世代(忠一郎の孫)は親と対等な物言いをしたり、父親を軽んじたりとする。その時になって初めて父親(忠一郎)の不動の精神に、改めて偉大さを感じている息子たちだった。

★一家を支える司葉子、一家に出入りする万屋の犬塚弘が好演していた。




posted by ミッキー at 19:47| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年08月20日

私は行儀の悪い女!8月25日公開『エリザベート1878』

🎬『エリザベート 1878』マリー・クロイツァー監督、脚本/オーストリア、ルクセンブルク、ドイツ、フランス/114分

16歳でオーストリア皇妃となりヨーロッパ宮廷一の美貌と言われていたエリザベート(ビッキー・クリープス)は、1877年のクリスマス・イヴで40歳の誕生日を迎えた。

ヨーロッパ宮廷の美しい皇妃のイメージを保つために身体をコルセットでキツく締めたり、体重を気にかけたりして民衆の目を気にしていた。形式的な公務にますます嫌気を覚えていた。

そんな気持ちを紛らわすように、イングランドやバイエルンを旅し、かつての恋人や古い友人を訪ねていく中で、誇張された自身のイメージに反抗し、誇りを取り戻すために、ある計画を思いつく……。

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皇妃エリザベートのことはいろいろいろな説があって興味深々だった。この作品では大胆な行動の女性としての部分と、若さ、美貌の衰えを我が身に感じて不安になる両面が、女優ビッキー・クリープスが見事に演じていた。最後の決断は意外なもので打ちのめされたが、あのシーンは忘れられない映像だった。

★住居の城内部の様子がとても現実的に描かれていて暮らしぶりがよく理解できた。
★2022年の第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でビッキー・クリープスが最優秀演技賞に輝いた伝記ドラマ。

posted by ミッキー at 12:25| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする