2023年08月25日

8月25日公開映画(1)『春に散る』

今日の試写は、フィンランドを代表する建築家・デザイナー、アルヴァ・アアルト(1898-1976年)のドキュメンタリー『アアルト』だ。大学の建築家や学生さんらで日頃の試写とはちょっと雰囲気が違った。

恥ずかしながらお名前は知らなかったが、椅子の形には見覚えがあった。ご本人はなかなかの美男子。奥様はお二人いたがふくよかな女性で、頭の良い方だった。世界的な建築家もしっかりした女性に支えられていたことがわかった。

🎬『春に散る』瀬々敬久監督、脚本/133分



不公平な判定で負けたことがきっかけで、ボクシングに嫌気をさし渡米して事業に成功した元ボクサーの広岡仁一(佐藤浩市)は、40年ぶりに帰国した。一方、同じように不公平な判定負けで、心が折れてしまった若いボクサー黒木翔吾(横浜流星)がいた。

飲み屋での諍いが元で客と喧嘩をし始めた黒木。偶然にその喧嘩を見ていた広岡を、喧嘩相手の仲間と思い込んで向かっていって、打ちのめされた翔吾は、彼にボクシングを教えてほしいと懇願する。

最初は断った仁一だったが、かつてのボクシング仲間である次郎(哀川翔)と佐瀬(片岡鶴太郎)に背中を押されて引き受けることにしたが……。

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瀬々敬久監督がボクシング映画……と思ったがこれがなかなかの出来で満足。

脇を固める哀川翔、鶴太郎、そしてミッキーが驚いたのは、ちょっと薄幸そうな橋本環奈。彼女のいつもの役どころとは違って化粧っけなしだ。主役だけでなく脇でも良いからいろんな役で成長していってほしい。

そしてボクシング映画には松浦慎一郎さん。今回もお顔が見られて大満足。


posted by ミッキー at 17:02| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年08月24日

『ミャンマー・ダイアリーズ』大須シネマにて

いつもぶらぶらと散歩するが、名古屋駅方面は歩いて15〜20分の109シネマズ方面、スーパーのある金山方面、そして大須に行くコースの3とおりある。今朝はいつもの喫茶店から大須方面に行った。途中でふと大須シネマはなにやってるのかなと調べてみたら『ミャンマー・ダイアリーズ』がちょうどいい時間なので入ってみた。

新作なので1700円……。名演やシネマテークがなくなったので大須シネマに来たようだ。シニア料金慣れしているミッキーだが「名古屋飛ばし」されるより良いと思った。

🎬『ミャンマー・ダイアリーズ』ミャンマー・フィルム・コレクティブ/オランダ、ミャンマー、ノルウェー/70分

圧政下のミャンマーに住む市民たちからSNSに投稿された記録映像をつなぎ合わせて、軍事クーデターの日常をドキュメントしている。

2022年・第72回ベルリン国際映画祭パノラマ部門でドキュメンタリー賞を受賞した作品。



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いつも行く喫茶店の横がローソン。そこに勤めているミャンマーの中年女性の方と親しくなった。その方からコロナだから帰れないけどミャンマーがクーデターが起こっているから、コロナが治っても帰国しない」と言っていた。

その方は、この映画のように反対する人を連れ去って殺されたり、軍が市民に向けて銃を発泡するようなことは言ってなかったので、こんなひどいとは思わなかった。

政府に反発する人は顔を見せずに映していたし、最後映画が終わってから中心となって映画製作した方が「この映画の配給収益金がミャンマー避難民の為に使われる」と黒い画面で声だけのメッセージがあった。

★観終わってすぐチラシを持って(その方は日本語も読める)ローソンに行ってみたら6月に辞めたと聞いた。そういえばずっと会っていなかったことに気づいた。もっとミャンマーのことを教えてほしかった。


posted by ミッキー at 20:05| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年08月23日

100年前の隠された悲劇を映画化 9月1日公開『福田村事件』

🎬『福田村事件』森達也監督/137分/9月1日より渋谷ユーロスペース他にて全国ロードショー公開

1923年、澤田智一(井浦新)は教師をしていた日本統治下の京城(現・ソウル)から、妻の静子(田中麗奈)とともに故郷の千葉県福田村(現在の野田市)に帰って来た。澤田は日本軍が朝鮮で犯した虐殺事件の目撃者であったが、静子にはその事実を隠していた。


そして9月1日。関東地方を大地震が襲い、多くの人が大きな被害を被った。その時、流言飛語が飛び交う。朝鮮人が日頃の差別を憤懣して井戸に毒を入れたという噂だった。

9月6日、香川から関東へやってきた日本人・沼部新助(永山瑛太)率いる薬の行商人15名は次の地に向かうために利根川の渡し場に向かう。沼部と渡し守の言葉の行き違いや讃岐の方言により、興奮した村民の集団心理に火がつき、行商団の15人のうち、幼児や妊婦を含む9人が惨殺された。

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数々の社会派ドキュメンタリー作品を手がけてきた森達也が初の劇映画として、関東大震災直後の混乱の中で実際に起こった虐殺事件・福田村事件を題材に映画化。

こんな虐殺事件があったとは知らなかった。関東近辺では同じような事件があったのだろうか。民族と職業の二つの差別が生んだもので、これは100年前のことだが、コロナ禍の時もネットでデマは飛び交っていた。

そして差別も未だに至るところにある。今こそ観るべき映画だよ感じた。

★殺した自衛団の男たちは刑も軽く数年のうちに出て来たらしい。 
posted by ミッキー at 23:50| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする